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WHITE ALBUM2 感想

 Leafから発売中の18禁ビジュアルノベル WHITE ALBUM2 introductory chapter及びclosing chapterの感想です。メインライターは丸戸史明(with 企画屋)。代表作に『ショコラ』『パルフェ』といったメイドカフェを舞台にした作品や、学生寮での青春を描いた『この青空に約束を―』等があります。これらはどちらかといえばキャラ先行型のシナリオであり、いわゆるキャラゲーを描くのが得意なイメージの強いライターです。



 以下、作品本編のネタバレを多量に含みますので、未プレイの方は十分注意してください。主観的な表現に満ち溢れた文章であり、客観的な評価を知りたい人はこのままブラウザを閉じるか、素直に戻るボタンをクリック。

(なお、引用文には多数省略があり、原文そのままではないことが多々あります。予めご了承ください)

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ランス・クエスト 感想

 アリスソフトから発売中の18禁RPG ランス・クエストの感想です。

 以下の感想には作品本編のネタバレを多量に含みますので、未プレイの方は十分注意してください。


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海からくるもの 感想

 rougeから発売していた18禁ノベルゲーム 海からくるものの感想です。シナリオは広崎悠意。そんな古くて知名度もそんなに高くない作品ですが、色々と感銘を受けるところがあったので。発売は2003年で、もう8年前の作品となります。現在はHPもなくなっているので、げっちゅ屋の紹介のリンクを張っておきます。発売元も現在存在しません。

 興味がある方は続きを読むからどうぞ。

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穢翼のユースティア 感想

 オーガストから発売中の18禁ノベルゲーム 穢翼のユースティアの感想です。

 以下の感想にはネタバレを多量に含みますので、未プレイの方は十分注意してください。

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うみねこのなく頃に 散 Episode8

 『うみねこのなく頃に』は『ひぐらしのなく頃に』を世に送り出した竜騎士07のシリーズ作品第二段です。うみねこは複数のエピソードで構成されている作品で、今回のEpisode8がシリーズ完結編となります。Episode8のプレイ時間は10時間程度で、価格は3150円。これ1本で考えるとやや割高ですが、EP8のパッケージには展開編にあたるEP5~8が全て入っているので、初プレイの人からすると十分なボリュームがあるかと思います(EP1つにつき平均8時間程度なので、合計30時間超はあります)。

 以下の感想にはネタバレが含まれますので、未プレイの方は注意してください。



 物語初期の内容や展開はあまり覚えていないので、EP8とこの物語が終わったことに対しての感想を述べますと、『求めていたのはこれじゃなかった』、この一言に尽きます。よりきつく言うと、シリーズの締め方としては肩透かしでした。手抜きとまでは言いませんが、大多数が求めていたものに応えられなかった、または応えようとしませんでした。

 恐らく多くの人が感じたことと思いますが、一番の問題はテーマの纏め方にカタルシスがなさすぎることです。散は展開編ということ位置付けであり、多くの謎が紐解かれていくことが期待されていました。が、実際はその謎のほとんどが明確には解明されないまま物語が閉じてしまっている。色々仄めかされているので、全く推測できないわけではありませんが、真相が明解されることはなく、ユーザーの思い通り(≒期待通り)にはいかず、あまりにもすっきりしない結末でした。作者がこのように書くと読者からどういう反応が返ってくるのかわかっててやってる節があるのが困ったところです。想像できないで書いていればまだその方がよかった。この話を読んでて一番強く思ったのが『何この茶番』でしたが、早々に作者から「この物語は茶番だから」と予防線を張られてしまい、閉口してしまいました。

 また、テーマが一貫して主張できていないように感じました。エピソードごとに二転三転し続けて、たまたま最後に残ったものが選ばれてしまったような印象があります。チェス盤ひっくり返しすぎです。

 うみねこは結末を決めないで書いたのか、それか途中で結末を変えたのではないでしょうか。露骨にいえば、途中で根幹となる主張が変わったのではないでしょうか(意識的かどうかともかく)。もちろん、こう考えるのは作者が最初からこの展開にしようと思っていたとは考えたくないからですが、しかし中盤までの展開を思い出してみると、どうにもこういう結論になるとは想像できないのです。ほとんど180度主張がひっくり返っています。途中まではもっとまじめに謎解きをしろというスタンスだったのに、最後にはまじめに謎解きをする立場の人も突き放してしまう。

 【何も考えずに作品を読むのは豚⇔謎を考察してあれこれ詮索するのは山羊】

 うみねこで認められない部分は多々ありますが、特にこの構図は受け入れられません。いったい、作者は読者に何を求めているのでしょうか。もしこの変化が長期のシリーズ作品にしたことに対する弊害だったなら、今後はもう少し短く纏めた作品を描いてほしいと思います。『愛がなければ視えない』というシナリオテーマが導きだしたのが「真相なんて知ったってどうしようもないでしょ?」という結論だったことはまさに悲劇という他ない。愛がなければ視えないのかもしれませんが、愛があれば視えなくていいというわけではないでしょう。シナリオの最後で縁寿が死者を蘇らせる魔法を使うようになりますが、あの展開にはついていけませんでした。あれが愛だというのはあまりにもひどすぎます。それただの現実逃避だから!と叫びたくなりました。ハッピーエンドでもなんでもありません。

 もちろん、こういう結論になる理由に対してはそれなりに説明もつけられます。真相は考察サイトでも読めばそれなりにわかってくるものがあるはず。トリックの肝がなんだったのかもおおよそ推測も付いてきます。私が出した結論は『この物語は縁寿が島で何があったのかを延々と葛藤し妄想し続けている話だった』ということです。だから一向に結論が出ない。全て彼女の内面で生まれている葛藤の産物で、彼女が自分で出している結論(=妄想)だった、と。物語の設定のため物語の結論を明示できない。結論を見せないことが物語の目的。やり方としてはRemember11と少し似ています。なぜそうなるのかといえば、真実から目をそらすためです。家族が殺した可能性から目を背けることが最終目的だった。もともと整合性とは程遠い話なので、矛盾などを指摘するつもりはないですが、こう考えればそれなりに筋が通るようにできるのではないでしょうか。とはいえ、あくまで説明がつけられるだけなので、それで満足できるかといえばそんなことはありません。読み終わった作品を考察することで、新たなことがわかってさらに面白くなるというのならとにかく、そもそも考察しないと結論が出ないというのはやはり大きなマイナス点です。


 最後に。いちおう、私はエピソード1発売時点からプレイし続けていましたので、このシリーズ作品とは3年半の付き合いでした。それだけの時間がかかっていれば、プレイヤー側としても思い入れが生まれますし、この物語がどのように締めくくられるのか、それなりの注目をもっていました。ですので、この展開には残念な気持ちでいっぱいです。プレイ後は虚脱感でいっぱいでした。作者から「俺もうどうすりゃいいのかわかんねーわ」と言われた時は思わず絶句してしまいました。あれが作者の心境の代弁だったのかわかりませんが、そうじゃないとしても作中にそういう台詞が出てくること自体問題があります。そしてもし本当にそう思っていたとしたら本気で救いがありません。


 以上です。ライターとの距離が開いたまま物語が閉じてしまった作品でした。今後、またライターが同じような形で作品展開をしても、最初から最後まで追い続けることはもうないと思います。ただ、誤解がないようにこれだけは言っておきたいのですが、『愛がなければ視えない』は間違いなく面白いテーマでした。ただ料理の仕方が拙かっただけで。
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SAIN455

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