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ストレンジボイス パニッシュメント 感想

 ガガガ文庫から発売中のストレンジボイスとパニッシュメントの感想です。著者は江波光則。


 まずはストレンジボイスから。帯に『アイツが復讐しにやってくる』調の煽り文が書いてあったので、学園パニックホラーなのかと思って読んでみたら全然そんなことはありませんでした。大筋はそういう展開をなぞるのですが、結末はそうなりません。屈折したいじめられっ子主人公による復讐劇が繰り広げられることを期待すると肩透かしを食らいます。というか、この作品の一人称はいじめられっ子とは無関係だったクラスメイト(女)なのですが、こちらのほうがよっぽど屈折しており、復讐しようとしてるいじめられっ子のほうがよっぽどまともだったります。異常に見えるいじめっ子の方は、まあ十分キレてるんですが、同情を誘う展開が挿入され、複雑な気持ちになりますし、予想していたような読後感にはなりません。

 基本的に、鬱屈した雰囲気が終始作品全体を包んでいるので、当然スカっとした気分にはならず、望んでいたものとはかなり相違がありましたが、これはこれで楽しめました。ただ、最後にはどんでん返しがあるものと思ってたので、そっけなく終了してしまったことは少し不満。もうちょっと掘り下げてほしかった。


 次にパニッシュメント。こちらも学園モノなのですが、どちらかといったらこちらの方が重め。前作のいじめ要素を引き継ぎながら、今度は新興宗教というきわどいテーマを取り入れており、前作を気に入った人なら今作も問題なく読めるかと。最後は、何かハッピーエンドのような展開で終わらせていますが、実際のところはバッドエンド極まりない展開となっています。

 ところで、私は前評判を聞いて買ったので、特に帯を見てませんでしたが、よくみたら書いてあることがひどいですね。リビドー炸裂の青春小説て。いや、別に嘘じゃないかもしれないですけど、こういう書き方をされると、ハーレムとかそういう展開を期待して買うと思います。


 総評。どちらも閉鎖的な物語であり、何か息苦しさを感じながら生きている人々を描いています。こじんまりとした、あまりスケールの大きくない作品を読みたい方はぜひどうぞ。
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