FC2ブログ

NOBEL 『妄想テレパシー』 1~5巻 感想

〇雑感
他人の心の声を自動的に「妄想」として聞き取ってしまうせいで、他人の考えていることに合わせて行動することに慣れ、主体性を持てなくなってしまっていた主人公・中野さん(女)が、同級生との交流を通して、牛歩のスピードで少しずつアイデンティティを確立させていくというお話。読心・テレパシー系の漫画としては琴浦さんが有名だが、こちらはどちらかといえばコメディメインだったのに対し、今作はコミュケーションの在り方を描く群像劇になっているので、少し毛色の違う作品になっている。

主人公は相手の心がわかってしまうので、他人の欲望を叶えるべく行動しがちだが、基本的には自分から何かしようとはせず、ひたすら受身の姿勢で生きている。誰が何をしてほしいかということがわかってしまうからこそ、自分の意見を主張することができない。他人の反応が見えてしまうから、他人に何かをしてほしいと要求することができない。迷惑だと思われたくないという一心の行動が、他人をイラつかせてしまうということがわかっていても。しかし、自分のどうにもならない気持ちが育っていくにつれて、今のままではいけないということを(ギリギリで)気付き、弱音を吐く。普通なら誰でも言えるような、「自分を手伝ってほしい」という弱音を。とても王道な展開だが、でもそれがいい。「人と普通にコミュニケーションをとれるようになること」。ただそれだけを目指す物語があってもいいだろう。

なお、今作は「ツイ4」の作品であり、現在も全ページがWEBで公開されているので、もしもこの感想を読んで気になった人がいた場合はWEBで読んでみてから購入を検討すればよいかと。公開先はこちら。書籍版では、10~20ページくらいの書下ろしが用意されていますが、その代わりお値段は漫画としては少々高め。

〇アマゾンへのリンク
    
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

SAIN455

Author:SAIN455
漫画、ラノベ、ゲームなどのネタバレ感想記事を書いています。ネタがあるときはコラムみたいなものも書きます。あとアマゾンアソシエイトに参加してます。以下定型文。「このブログはAmazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム