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PS3・PS4用RPG 『閃の軌跡1~3』 感想

〇前書き
昔、自分用にメモ書きしていた作品ごとの個別感想をマージしたものです。いよいよ9月に閃の軌跡シリーズ最終作が出るということなので、事前に投稿しておくことにしました。ちなみに、全く褒めておりませんので、あしからず。


〇閃の軌跡1~2の雑感
プレイ時間はそれぞれ50時間ずつということで、コンシューマのRPGとしては平均的なボリュームです。1はストーリー進行が本当にたらたらしていて、学園生活での人間関係を築き上げる描写だけで終わってしまっている、といってもよいくらい見どころがありませんでした。リア充な学園生活を送って青春を満喫しつつ帝都を回って演習しよう、という流れが複数回続いて、帝国内の火種を垣間見せつつ、いずれも深追いせずに引きを作って終わり。新キャラ紹介、キャラ同士の交流、親交が深まったところでイベント開始、という流れもここまで続けばいい加減テンプレじみていて食傷します。この作品が軌跡シリーズと無関係の作品ならこれくらい鈍足進行でもいいかもしれませんが、シリーズ物である以上、ユーザーが求めてるのは空の軌跡なり零の軌跡なりで語られた裏設定の掘り下げでしょうって話で……。丁寧に一つずつ積み上げていってるといえば聞こえはいいですが、シリーズを続けてやってる身としては出し惜しみされているとしか感じないんですよね。たまたま私は1と2を続けてやりましたが、1だけをやらされたとしたら全く評価できなかったと思います。

新キャラのリィン率いる7組については、在り方が中途半端というか、幼稚過ぎて、あまり積極的に支持できませんでした。まあその辺の温さは彼らが学生だからという理由と設定でだいたい説明もついてしまうのですが、作中では大人びた人物として描写されているので、どうしてもその辺りのミスマッチが気になってしまいます。未熟な子どもとして描かれているんだったら、まだ成長モノとして楽しめるんですが……。なので、私はどちらかといえばオズボーン側の動向に関心を寄せていました。オズボーンがやっていることは独裁よりの改革で、犠牲を容認する強行的な態度は決して全肯定されるものではなく、その最終的な着地点は監視国家による恐怖政治になってしまうかもしれませんが、表向きはインフラ整備・イノベーションと公共活性化をメインに行っており、あまり否定する余地がなかった。むしろ、仲間だからという理由でクロウの行動が許容されてしまう方がわからないです。彼がやっていることって普通にテロ行為なんですよね……。あまりにも感情的すぎます。

2については、帝都の内戦を収めるべく各地を転々とする話になります。1で積み上げてきたものを大いに活用しているので、キャラ描写に関しては流石に1よりも良いです。100時間も付き合っていればキャラクターたちに愛着も湧きますし、閃の軌跡単独で作られていたとすれば、十分楽しめるレベルに仕上がっていると思います。問題はこの作品がシリーズ物だということで、シナリオレベルで俯瞰して考えると、内戦が起きたのでなんやかんやで終結させました、というだけで終わっていて、全然お話が先に進んでないんですね。最後の仲間との別れのシーンで、いちおうストーリーの区切りはついていますが、リィンとオズボーンの関係、リィンのアイデンティティの崩壊、クロスベルのその後、結社関係その他諸々、未回収の伏線が多すぎます。シリーズ物としては最悪レベルのまとめ方です(というか、普通に続編が出たわけですが)。

ストーリー的には、やっぱり7組の行動が中途半端というか、状況に流されるまま行動しているだけなところがどうにもいただけない。1でも思いましたが、感情に任せてなし崩し的に行動しすぎです。戦争を止めたいっていう気持ちはわかりますが、もうちょっと長期的な展望を持てないものか。誰かが傷ついたり死んだりするのは悲しい。それはもちろんそうなんですけどね……。感情に任せて行動できるのは子どもの特権とはいえ、それだけでは物足りないのです。現状に問題があることは明白なのに、現状維持で済ませようとするのは温すぎます。主体的な意思決定を伴わない優柔な行動判断は好みではありません。敵役の帝国解放戦線もただのテロリストで、その動機があまりにも小物っぽいのがまたいまいちで。故郷が併合されて祖父がその後没したからとか、オズボーンをターゲットとして狙ったら返り討ちにされたからとか、どれも逆恨みのレベル。パンプキンシザーズの重さに比べてしまうと、ちょっと動機が軽すぎます。

ゲームシステムについては、1についても2についても、「いつもの」というしかない内容。ストーリーを追いながらクエストを消化し、ゼピスを集めてクオーツを作り、あとは料理したり釣りをしたり、というシリーズ伝統の要素が詰まりに詰まっています。PS3になったことで、システムがよくなるかと思ったら、全然そんなことはないです。驚くくらい空の軌跡の頃から進化していない。戦闘システムもコマンド選択式のバトルのまま。難易度が低ければ開幕Sクラフト連打で大体勝てますので、戦略性みたいなものもありません。特に残念なのが演出がしょぼすぎることで、戦闘中・イベント中に関わらずバトルシーンがいまいちです。テイルズくらい非常識な動きをしてもいいと思うのですが、リアリティを重視しているのか、キャラの動きがいちいち緩慢で、かなりシュールなものになってしまっています。特に機神戦の棒立ちっぷりはもっとどうにかならなかったのかと思います。本当は見せ場であるはずなのに、全然迫力がなかったのは残念。個人的には機神戦で盛り上がったシーンは一つもないです。

〇閃の軌跡3の雑感
プレイ時間はだいたい60時間程度です。大方の予想通りというか、プレイして数時間もすればわかるのですが、やっぱり全然終わりませんでした。あまりにも大胆なぶった切り中途半端エンドになっており、過去最高にひどい終わり方です。もちろん、全く褒めてません。いるかわかりませんが、これから入った新規の人がいたら噴飯ものでしょう。酷評されても仕方ありません。3本もストーリーが地続きになっているゲームを作っておいて、きちんと完結しない。しかもそのことを事前に告知もしない。ある意味伝説級の作品です。シリーズ作品だということに甘えてきっているし、ここまでついてきたユーザーを舐めています。どうせ最後までついてくるんだろうという驕りが見透けてきます。

悪い点というか、不満点は書き出せばキリがありません。以下箇条書きで。
・ゲームシステムにほぼ目新しい要素がなく、新鮮味がなさすぎる。1~2でやったレベル上げ・アイテム回収・クエスト攻略・仲間との親交重ねを、また一からやり直しさせられるだけ。何回同じことさせれば気が済むんですか?
・Sクラフトが基本各キャラ一つしかなく、露骨に出し惜しみしている感があって非常に不満。しかもそのどれもがあまり格好よくない。キャラ数が多いから大変なのは理解できますが、あのゲームエフェクトで各キャラ一つずつはさすがにちょっと……。
・戦闘外の戦闘演出がクッッッッソださい(重要)。閃の軌跡も多少はダサいところがありましたが、それにも増してひどいです。空の軌跡時代のほうがマシだったまであります。3Dグラフィックの品質はさすがに閃の軌跡1~2より向上していますが、そもそも全然使いこなせてないというか、動かし方が下手過ぎます。戦闘イベントで低速ランニングするの、格好悪すぎるのでやめてくれませんか……。みんな人外みたいな評価受けているのに、イベントシーンでちんたら走ってるのが滑稽すぎます。特にリィンのマラソンみたいな走り方、なんとかならなかったんですかね?
・ストーリー展開がワンパターンで引き出しのなさがヤバイ(超重要)。追い詰められてピンチ!⇒「来い!ヴァリマーr「その必要はない!」「みんな……!」の王道展開があまりにも多すぎます。いくらなんでもテンプレに沿って進めすぎでしょう。あと、重要人物登場→暗転→みんなで集まって着席して会話開始、みたいな展開も多用しすぎです。
・七組の再登場・再会をドラマティックに演出したかったのであろう気持ちはわかります。わかるのですが、見事にすべっています。あれだけ感動の再開を演出しておいて、いざ再会できたら皆普通に同行するのは興ざめするというか…。
・リィンに強キャラ設定背負わせすぎっていうか、全体的に設定が。死者が復活するのはいくらなんでも「なんでもあり」すぎ。死人が当たり前のように蘇ってて閉口します(俺とお前の最後の勝負とは……)。安易に後付け設定を作りすぎじゃないでしょうか。
・思いのほかオズボーンの人物像がステロタイプの悪役っぽかったのががっかり。あと、何度も教授を黒幕にするの、やめませんか……。
・PS3作品よりも行動範囲が狭まるのはゲームとしてありえないんじゃないでしょうか。ゲームの自由度が低すぎ。リィンが教官という設定が完全に足かせになっています。


何よりも一番のネックとなるのは、この作品がシリーズ物であるという点ですね。ストーリー、サブイベント、キャラクターの掘り下げといったイベントのボリュームは相変わらず膨大で、そのあたりの作りこみはこれまでどおりきちんと行われております。行われているんですが、やらなきゃいけないのはそこじゃないんじゃないの?と思ってしまうわけです。リィンが教官になって、どこか抜けている部分のある大物人物的ポジションで生徒たちを育てていくという筋書き自体はそこそこヒロイックでいいと思うんですが、こまいことを描写しすぎであまりにもテンポが悪い。また一から生徒たちとの関係性を積み上げていく必要が本当にあったんでしょうか。別に生徒たちのキャラが悪いというわけではありませんが、これまでにバックボーンのあるネームドキャラクターが大量に登場しているわけで、彼らだけでも十分物語を動かしていくことはできたんじゃないか、と。

総評としては、後付け設定に頼りすぎかつ枝葉末節を描きすぎであり、ボリュームはあるかもしれないが、ユーザーが求めているものが入っていないというアンバランスな内容でした。作中で書くべきことは本当にそこなんですか、やるべきことはそこじゃないんじゃないですか、ってな具合のツッコミを禁じ得ない出来栄え。空の軌跡から足掛け13年付き合っているわけですし、あと1作で(帝国編は)完結するらしいので、最後まで付き合いますが、本当にきちんとまとめられるのかどうか、不安で仕方ない。もう細かいことはいいから、派手に盛り上げて終わってくれればそれでいいんですが、3の冗長さをみるにそれすらも危うい気がしてなりません。この懸念を覆してくれる内容になることを願っています。


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Author:SAIN455
漫画、ラノベ、ゲームなどのネタバレ感想記事を書いています。ネタがあるときはコラムみたいなものも書きます。あとアマゾンアソシエイトに参加してます。以下定型文。「このブログはAmazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」

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