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VVVVVV 感想

 アクションゲーム『VVVVVV』の感想です。外国産の作品であり、ゲーム内テキストは全て英語。その段階でかなり心の敷居が高くなりそうですが、世に出ているレトロなアクションゲームの多くがそうであるように、別にストーリーがわからなくてもゲーム性だけで十分楽しめる作品ですので、アクションゲームは操作性だけでOK!って方にオススメ。一応フォローしておきますと、私も英語が全然駄目な人で、ストーリーはほとんどちんぷんかんぷんでしたが、それでも問題なく楽しめましたし、だいたいのニュアンスは感じ取れたので、英語が得意ではない人でも普通に楽しめると思います、たぶん。2時間程度でクリアできてしまう小粒な作品ですが、約600円程度で購入できるので、お財布にはかなり優しい仕様となっており、心置きなくオススメできます。私の場合600円くらいのラノベ1冊の読書時間が1時間程度のため、600円/1時間を上回るボリュームであれば十分だと考えているので、コストパフォーマンス的には上々でした。購入するのにsteamというソフトをインストールしたり、クレジットカードの登録がほぼ必須だったりで、プレイするまでがなかなか面倒でしたが、わざわざ購入した甲斐はあったかなと思います。購入する際の注意点は、システムがジョイパッドに対応していないので、プレイの基本はキーボード操作だというところですね。慣れないと指が辛いです。

 ジャンル的にはオーソドックスなスクロールタイプのアクションゲームです。ストーリーは、宇宙空間を移動中におかしな空間にワープしてしまった宇宙船の船長が、離れ離れになってしまった仲間を救出しつつ異空間から脱出しようとする、という感じです(作中の英語から適当に拾ったので、事実とは多少異なるかもしれません。そのときはごめんなさい)。多くの国産アクションゲーと異なる点は、『ステージ攻略を重ねていってラストステージをクリアすれば終わり』というタイプのゲームではなく、一つの世界を冒険しながら自分でエリアをマッピングして世界の全体像を構築しつつ、その傍ら仲間を救出したりアイテムを回収したりする、という比較的自由度の高いゲームデザインであるところですね。全てのマップは上下左右が違うマップと繋がっており世界は端と端でループしています。プレイヤーは最初にマップの大体を埋めてから本格的に仲間を救出してもいいし、行き当たりばったりで適当に攻略していってもいいわけです。んで、そのマップに棘があったり接触することで死亡してしまうオブジェクトが配置されていたりするので、プレイヤーはそれを回避しつつ攻略を目指すことになります。

 この説明でだいたい想像はつくと思いますが、つまり今作はアクションゲームの中でもマゾ度高めのいわゆる死にゲーに属します。初見殺しもありますし、純粋に操作性の問題で死亡することもあります。死亡することでのデメリットはありませんが、死亡数はカウントされますし、プレイ後には総死亡数も表示されますので、アクションゲームの分野に自負を持つ方は可能な限り死亡数を減らすことを意識されながらプレイすればよいかと。ただ、今作は何度も死にながら感覚や攻略法を学習してクリアすることを念頭に作られている作品ですので、1回も死なないでクリアするというのは相当レベルの高いマゾプレイであり、死亡回数0でクリアするのは鉄の精神を要求されると思います……。おそらくその時ネックになるのは、今作が重力をテーマにしているからなのか、独特の慣性が用意されている点でしょう。具体的にはキャラクターがよく滑ります。このゲーム、操作コマンドは移動と上下反転しかなくとてもシンプルなものであり、プレイにあたって複雑な操作を要求されることはありませんが、移動キーを離しても動きがすぐに止まらないという独特さがあるため、プレイヤーはその見極めに四苦八苦することになるかと思います。

 重力が反転するステージはマリオなどにもあったかと思いますが、従来のゲームでは重力反転するのが特定の箇所だけだったのに対し、今作ではジャンプ・攻撃といったアクションが廃止された代わりに自由に上下反転できるというようになっています。身も蓋もない表現をすれば、ロックマン5のグラビティマンーステージをショット・敵なしで即死オブジェクトに接触しないよう回避しつつプレイする感じです、と言っても一部の人にしか通じないか。ミソはジャンプができない、という点ですね。スペランカーは段差から落下したら即死みたいなシビアさがウリですが、今作はちょっとの段差(凹凸)でも単なる横移動では乗り越えられないので、いちいち上下反転してくっついたり離れたりを繰り返してゲームを進行していくことになります。これを煩わしいと思うか面白いと思うかは人それぞれでしょう。私の場合、それくらいジャンプしろよ!とツッコミたくなったことは一度や二度ではありません。

 システム上の評価ですが、『アクションといえば画面スクロールと敵の撃破』というイメージが固定概念として縛りついていたため、オブジェクトを潰していくという要素が取り除かれてしまったこのゲームはなかなか斬新でよかったですね。難易度はそこそこ辛めですが、随所にチェックポイントを用意してプレイヤー側にフラストレーションをたまらないように調整されているのもグッド。何回死んでもイライラせず、むしろまたやられた!と逆に挑戦心を煽られたり、死にゲーであることを逆手に取ってプレイヤー側の意欲が萎えないようしっかり配慮がされていたと思います。いや、あのぐるっと回って取るトリンケットを取得するところだけはめちゃくちゃイライラしましたけど……それは例外ということで。これもスタッフの思う壺、ですかね。クリア後にはスタッフ側から用意された縛りプレイで再挑戦したり、タイムアタックができたり、自然と二周目が楽しめるように環境が整えられているところもおいしいですね。二周目ともなるとマップを移動するのが多少だるくなりますし、最初からそういった用意がされていたのは嬉しかった。

 あとはサウンドについて。今作のBGMは昔のGBサウンドを彷彿とさせるようなチップチューンになっていまして、これが作品を大いに盛り上げてくれる一因となっています。どれもいい曲で、思わず単体で聞きたくなるようなクオリティのものばかりですが、中でも私は特にPositive Forceが気に入りました。流れるタイミングが印象的だし、作曲センスも素晴らしい。

 こうやって思い返してみても、600円という単価は安いくらいの作品でした。といって、これが1000円越えてたら気軽に購入したかわかりませんし、これくらいの価格設定がかえって上手く機能しているのかもしれません。実際、購入時はあまり面白くなくてもネタくらいにはなるか、くらいの気持ちでしたしね。何より優れていると思うのは、秀逸なゲームデザインもさることながら、ユニークなアイディアで満ち溢れている点ですね。確かにボリュームは少し物足りないところもありますが、値段的には十分ですし、面白い発想がゲームを楽しませてくれたため、それ以上に満足できました。ネタバレになるので具体的に記述するのは控えますが、仲間を救出する際のイベントはどれも面白かったです。今回の購入で外国産のゲームを買うことへの敷居も下がりましたし、ぜひまた同じ方向性の作品がプレイしたいです。この製作陣がフルプライスを出したらどうなるのか、とても気になります。
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