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2012年 上半期まとめ

・今年も上半期が終わりましたので、半年間のオタク活動を振り返ってみました。
・時間が有り余っている方は続きを読むからお付き合いください。暇つぶしになれば幸いです。






・今年の上半期は普段にも増してせっせと消費活動に勤しんでいました。本読んだりゲームしたりエロゲしたり音楽聴いたりアニメみたり映画みたりと有意義な生活を送ることができました。その分反比例するかのごとく記事更新が滞ってましたが、使える時間に限りがあるのでそこはやむを得ない。あくまで私の場合ですが、一つの感想記事書くのに余裕で1時間以上はかかるので両立はなかなか難しい。つまりこの記事を書くのにもかなり時間がかかっているってことなんですが、趣味でやってるので気にしたら負けです。


・コンシューマ。全然やってません。魔装機神Ⅰは一周したあと二周目の半ばで絶賛放置中。リメイク作品だとはいえいささか古臭いことは否めず、思い出補正がかっても何周もするには厳しいものがありました。Ⅱにいたってはほぼ手付かず。これはただ単にⅠを一通りクリアしてからやろうと思っていたからなんですが、思った以上にモチベーションが維持できず、後回しになっています。スパロボ再生篇も一周やってすぐに売却してしまいました。ただこちらに関しては単純に1周クリアするのに時間がかかりすぎたためであり、値段相応には楽しめたと思います。せっかくなのでまとめかけて放置されていた感想を晒しておきます。シナリオはいつもどおりの感じなのでノーコメントとして、まずグレンラガンが天元突破しなかったのが残念ですね。頭悪いくらい厨性能のMAP兵器が出てくるのを期待してたのですが。つーかアンチスパイラルがザコすぎて拍子抜け。シャアが逆襲フラグ建ててたからまず間違いなく第三次もやるつもりでしょうし、そこでクアンタ・ゼロカスあたりと一緒に出すつもりなんですかね。第三次はどれくらいカオスなことになるのか気になります。気になっていたボリュームですが、予想してたよりもプレイ時間は長めで、私の場合クリアまで55時間かかりました。これで分割に対する非難も多少は引っ込んだのではないでしょうか。さすがにこれを1本にまとめるのは厳しい。難易度はかなり軽め、どこかで1つSRポイント取り逃しましたが(多分ボス以外全滅させるマップで全滅させなかったのが原因)、基本全部取得できましたし、苦戦したマップもなし。さっきも書きましたが、ラスボス勢が弱すぎ。どれも魂かけた刹那で撫でてるうちにだいたい倒せてしまって物足りない。まあOGみたいにアホみたいな堅さにされても困りますけど。アニメーションはさすがのクオリティ。特にガンダム系は全般的によくできてました。その分BGMのへぼさが際立ちます。相変わらずシンセの鳴らし方がひどく、ぷぇーみたいな気の抜けた音を鳴らすのはやめろといいたい。原作のBGMをそのまま(?)使っているものについてはとてもいいクオリティなのに、何故こうなるのか。システムは破壊編の流用ばかりで新規要素はほぼなし。エンブレムも普通にやれば全部取れるレベルです。レスポンスは悪め。データインストールしても多少のモッサリ感があります。戦闘アニメ始まるまで平気で2~3秒待たされるので、後半は結構な割合でアニメオフにしていました。あと、終盤に差し掛かると温い戦闘に飽きてきて1ターンクリアに拘りはじめセーブ&ロードをかなり多用していたので、ソフトリセットがなかったのはかなりネックになっていました。ということで、原作消化率は微妙だし、クロスオーバー度も低めだし、BGMのクオリティは微妙だしで、スパロボ最高傑作と呼ぶには微妙かもですが、アニメーションはとてもよくできているし、原作再現もよくでていたし、ファンアイテムとしてはそこそこ優秀ではないかと。FE覚醒に関しては機種ごと購入した甲斐があったと思ってます。これの直接的な続編じゃなくていいから、シリーズ新作はまた3DSで出してほしいものです。
・思えば上半期クリアしたのはシミュレーションだけでした。久しぶりに普通のRPGをやりたいなあと思いますが、なかなか購買意欲の湧いてくる作品がない。P4G はよいリメイクだったらしいんですが、VITAをわざわざ買ってやるのも……。もちろんP4は大好きですが、PS2版を3周して150時間以上プレイしているので、少しの追加要素のためにやるのも気が引けます。


・エロゲ。ひたすら消化しました。基本的に今年に入ってから購入したものは全てクリアしましたし、少なく見積もっても20本以上はクリアした計算。下半期もこの勢いでプレイして一旦積ゲーを0にまでリセットしたい所存。
・全部書くと量が多すぎるので、印象に残っているものをかいつまんで紹介。WHITE ALBUM2は長々と感想を書いてもう満足したため省略します。

・猫撫ディストーション Exodus。端的に申し上げまして、結局具体的に何が言いたかったのか・何を伝えたかったのか、よくわかりませんでした。個人的には、無印で電波ってたところを論理的に補完してくれるんだと思ってたんです。あまりにも抽象的すぎて肝心なところがよくわからなかったので、それをn-1次元の視点から説明してくれるのかなと。ところがどっこい、蓋を開けてみれば今作も前作同様電波全開、読者を置いてけぼりにして突っ走ってました。わかってる人には前作でわからなかったところが補完されていたり、伏線が回収されていたりしてるみたいなんですが、私にはもうさっぱりでした。正直、お手上げです。とりあえず今の自分にとって明らかなのは、今後は元長柾木が参加しているというだけで無条件に購入することはないだろうってことだけです。とても残念に思います。

・創刻のアテリアル。神採りアルケミーマイスターで支持を得たエウシュリーの新作。今度はカードゲームということでしたが、素直に楽しめたとは言い難く、かなり不満点があります。前回のシミュレーション+店舗経営がウケたのにも関わらず、新ジャンルに手を出そうとする意欲は買いたいんですけど、いかんせん空回り感が。あまり期待してなかったシナリオやキャラクターはともかくとして、肝心のゲームシステムが頂けない。もちろん全てがマイナスというわけではなく、前作よりも安定感のあるシステム(強制終了する回数は格段に減りました)、膨大なイラストの数々等、プラス評価の部分もあるんですが、ゲーム性に期待していただけにどうしてもそこは二の次になってしまいますね。不満に感じた点を列挙してみると、①戦闘に緊張感がなく、すぐに飽きがくる②カードのHPが低くすぐにロストしてしまうため俺TEEEEができない③BGMの種類が少なくてすぐに飽きる、そして印象に残るものもない④せっかくのシンボルエンカウント性なのになかなか戦闘回避ができない⑤逆に戦闘回数を稼ぐのも手間がかかってだるい。戦女神みたいに探索をつけてくれればよかったのに……⑥戦闘アニメーションがしょぼすぎる。見ていて面白みが無い⑦カード収集の面白さという点に着目したのはいいが、そのゲット方法が主人公がとどめを刺したときとイベントゲットが主というのが途中からストレスに。これなら戦闘終了後ランダムドロップとかのほうがよかったような。欲しい敵カードが出るまで何ターンも回さないといけないのが苦痛⑧やってて思いましたが、カードに属性・相性くらい付けてもよかったのでは⑨カードレベル上がるのに時間かかりすぎ⑩一回の戦闘に時間かかりすぎ⑪オート戦闘をつけたのはいい判断だと思いますが、せめて作戦の方向性くらい決められるようにしてください……⑫高コストが最初に固まるとほぼ詰むという運ゲー要素はいらなかった⑬イベント戦闘がたるすぎ、こんなに盛り上がらない特殊イベントも珍しい⑭練成の敷居高すぎ⑮やりこみ要素がないとは言わないが何周もしたいと思えるほどではない。特にセプテットのカード回収作業はダルすぎ、とまあ見事に愚痴だらけ。せっかく買ったのだからと意地で 3周しましたが、これから先起動することはおそらくないと思います。

・VenusBlood -FRONTIER-。いわゆる触手ゲーってやつです。ストーリーは北欧神話が下敷きになっていて、女神様を触手で落として世界を手に入れろ!みたいな世界征服系の内容となっています。いわゆるシリーズ伝統の様式美。本当は購入予定ではなかったんですが、ゆきいろと発売日が被っていたので購入。いま思えば発売が延期してくれて本当によかった。ゲームのクオリティ、パッケージ単位での作りこみでいったらアテリアルの方に軍配が上がるかもしれませんが、誠に申し訳ないことに、こちらのほうがやってて楽しかったです。それはたぶん俺TUEEEEしやすいところに起因しているのではないかと思います。つまりこのゲームは爽快感と達成感をわかりやすく得ることができる。今作はぼくのかんがえたさいきょうのしだんでガンガン敵をぶちのめしていけるので、アテリアルにはなかった爽快感があります。一見ただのザコキャラに見えてもサポート能力はなかなかということがあったりして侮れず、やり方次第で自分好みの師団で乗り切っていくことも十分可能。アテリアルはユニットごとの性能差が数値ではっきり出ており、弱いユニットを使うことはまずなかったのですが、今作はさらにそこへ夜・昼タイプ、種族・属性といった相性を加えており、全ユニットに万遍なく出番が与えられる構成になっているのが素晴らしい。弱キャラでもやり方次第では愛があれば使えるので、自分流のやり方でクリアしていくとかなり達成感が得られます。あとはBGMに関しては圧倒的に今作が優れていると思うので、エウシュリーは見習ってほしいと強く思います。やっぱゲーム性重視のエロゲはBGMも優れていてほしいものです。何気に前作からの流用もあったりしてにやりとできる。
・感想ばっかり書いてるので内容の紹介もします。ゲームジャンルは地域制圧系のシミュレーションRPGですが、基本はクリックゲーです。前作のABYSSと似たようなエンジンを積んでおり、前作の発展系となっています。結構頭を使う必要はあるものの、ハード以下ならノリでなんとかなるレベルであり、前作同様適当にプレイしててもなんとかなります。スキルのことがよくわからなくても、とりあえず数値が高いキャラをかき集めて師団を組んでおけばなんとなく勝てます。初シミュレーションだったり、まったくゲームを楽しむつもりがない人のために、イージーモードのみ勝利ボタンという身も蓋もないボタンが配置されています。難易度も何もない理不尽すぎる勝利宣言も可能なので、シナリオだけ楽しみたい人への配慮もきっちりされています。もっとも、イージーなら詰まることは滅多にないと思いますが。ただし、ベリーハード以上はまったくの別物と考えるべし。難易度がキチガイじみてくるので、きちんと敵ステータスを考察しながら軍団を組まないと惨敗必至です。特に武将師団や天使師団、不死師団の強さはもはや悪夢でしかない。私はバトルロイヤルのベリーハードをクリアして満足したのでこれ以上やる予定はありませんが、物好きな方のためにニーズヘグ・バーサークといった更なる難易度が用意されています。前作からの変更点ですが、一般ユニットが受胎から雇用に変わったことで仲間が作りやすくなりました。また、二つ名が選択式になったため、スキルの付け替えが容易になりました。何度もクリックして吟味するのも楽しかったといえば楽しかったのですが、面倒だったのも間違いないのでこの変更は嬉しい。
・満足しきりなシミュレーションパートですが、面白かったが故に不満点もあります。以下、あればよかったのになという機能。まずは敵対勢力へのカーソル移動機能。せめてマップ欄に敵拠点がマークされるとか、点滅するとかしてほしかった。結構マップが広大なので敵戦力を探すのが億劫です。スキル名の説明機能。スキルにポイントしたら説明文が出てくれれば助かりました。別のところに書いてあるのはわかるんですが、数が多くてそうそう暗記もできませんし、いちいち調べるのがめんどすぎたので。ついでに、二つ名についてくるスキルも表示されればよかった。装備の付け替えの簡易化もできればよかった。スパロボ的に全ユニット一覧で装備/解除ができれば楽でした。あと、装備しているアイテムの名前・能力がすぐ確認できないのも多少ストレスに。エンカウントバトルの無味無臭っぷりはなんとかしてほしかった。SEでカキンカキンいってるのを黙ってクリックし続けるのもそのうち飽きます。それならせめて高速戦闘に変更できてかっ飛ばせればよかったんですけど。戦国ランスみたいに全ユニットの攻撃モーションを書けとまでは言いませんが、ほとんど前作の流用絵なんだし、せめて攻撃エフェクトでも描いてほしかった。まあ書き下ろしではないにせよカットインもありますし、大手のエウであれですから、これでも十分頑張ってるといえます。
・で、気になる人は気になるであろうエロシーンですが、個人的にはとても素晴らしい出来栄えでした。シナリオライターの妄念や偏執的な狂愛を感じさせる変態的なシチュが多くて花丸をあげたい。特に幼女への仕打ちが半端なくひどいですね。主にリグレットへの調教は歪んだ愛が溢れててとてもよかった。ライターの欲望のはけ口にされてる感満々。逆にトール・ティルカあたりは王道な展開が多くてあんまり面白くなかったですね。作品のセールスポイントになっている悪落ちに関してはティルカのくだりが結構倒錯しててよかった。フレイヤも未亡人という設定を生かした最悪な落とし方だったので◎。あとは、エロシーンってわけじゃないんですが、カオスルートでロウ側へ寝返った女神たちを圧倒的な暴力でねじ伏せて従属神に引き戻していくくだりは性的興奮は得ないまでも読んでてぞくぞくしました。特にリグレットをひたすら殴るシーンはライターの寵愛を受けていることを強く感じられます。まったく羨ましくない。正直悪落ちしたあとのはどれもそんなにエロくなかったので、それだけは改善点といえます。
・ということで、実に面白いエロゲでした。次作がVenusBlood系列になるのかどうかはわかりませんが、同じシステムで出すなら確実に買いたいと思います。

・ゆきいろ。ねこねこソフトが送る雪国の物語です。シナリオが大きく前後編で分かれており、幼年期での選択次第で青年期のルートが分岐するというねこねこソフトお得意のシナリオコンセプトになっている。今作は複数のシナリオライターにより5人のヒロインのシナリオが存在しているのですが、プレイした印象として、ライターの力量差が現れすぎており、面白いと感じたシナリオとそうでないシナリオの落差がかなり激しくなっています。また、この作品はシナリオを横で見た時、相互補完を果たす能力は皆無に等しいのではないかと思います。残念ながらディレクターのお仕事はお粗末と言わざるを得ない。副題になっている六花の精の話はほとんどのシナリオで関係してこないし、ライターの一人である早狩武志の描くキャラは他のシナリオと比べて他キャラクターと人格が違いすぎてまったくの別人ですし、ライター間のすり合わせがきちんとされたのか疑問。特に早狩武志は設定の概略だけ聞いて一人で書いたのではないかと疑いたくなるほど浮いてます。きちんと監督している人がいたらあそこまで浮かないのではないかと思います。シナリオ間の調整をしなかったのか、求められなかったのかはわかりませんけど、これだったらlightで出した「潮風の消える海に」みたいな感じで低価格の短編シナリオとして出してくれた方がよかった。もちろんシナリオが面白くなかったわけではなく、むしろ早狩武志の担当したシナリオは一番面白かったんですが、それだけに気になって仕方なかった。
・構造にばかり不満を言っても仕方ないので、内容の感想を。クリア順はマル→樹奈→あきら→三姉妹→翠子の順番。マルシナリオはなかなか面白い構造でした。というのも、主人公とヒロインは最初からこれ以上仲を深める必要がないくらいラブラブで、新密度を深める話がほとんどないからです。簡単に言えば最初から相思相愛の状態で告白だけしていないという都合のよすぎる状態からスタートします。これをやってしまうとただいちゃらぶする話を見せられるだけになり、話が中だるみする恐れがあるのですが、このシナリオは話を進行させるにあたり、外部に問題を作成しているため、その危険から脱している。「もしボタン一つでも掛け違えたならば、この不思議な未来にはならなかっただろう」とはこの作品のコピーですが、これは幼少期での選択がルートを決めることを指しているかと思います。このシナリオは、「それならボタンを掛け違えていたらどうなっていたのか?」という素朴な疑問に対し真っ向から答えたものです。二人の関係は奇跡的な、偶然のものでしかないのか、掛け違えたボタンを戻すことはできないのか?ボタンの掛け違いを元に戻すのは早ければ早いほどいい。それは間違いないでしょう。しかし、だからといってそれが晩くなったらどうだとというのか?そんな極めて前向きなテーマを示した、とても明るいシナリオでした。
・もう一つ、樹奈シナリオです。とりあえずマルが別人すぎて全く笑えません。少しだけほえほえーっとした普通の女の子だこれ。さすがにここまで別ライターだとわかると少し萎えます……。最初の数分をプレイして、樹奈シナリオを書いたのはまず早狩武志だろうとほぼ確信しました。文章がいかにも小説的に書かれているし、ほかと比べて群像劇の色が強すぎだったので。そして「だのに」と恒例のゴム描写で確信に至る。と、前置きはこれくらいにして、さきほど書いたとおりこのシナリオが一番面白かったです。段違いで出来がよいと感じました。好みの問題もあるので贔屓目な気もしますが、他のシナリオがかなり感覚的に書かれているのに対し、このシナリオは理詰めで書かれているからです。だって、他のシナリオにおける樹奈って通学路で理不尽に突撃してきたり、授業中によだれたらして寝てたりする意味不明な電波女でしかないわけですよ。に対し、このシナリオにおける樹奈は、他のシナリオにおける彼女よりも、明らかに複雑な感情を持っていて、脳みそすっからかんのキャラクターではない。先に書いたとおり、マルも同じです。もちろん、樹奈の内面が見えるからこそ彼女の人格が見えたのであり、他のシナリオでは彼女視点がないという点でこのシナリオは圧倒的に有利なんですが、それにしても他のシナリオでは彼女がマジで何も考えていないように写る。樹奈はマルが主人公の家に残っているからには、シナリオ構造上、主人公に惹かれている、はずなんですよね。にも関わらず、他のシナリオでは彼女の胸に秘めてる(はずの)想いがまったく浮かぶ上がってきません。この構造からすれば、彼女は他シナリオでは胸に秘めた想いを押しとめて、あえてお馬鹿に振舞っている普通の女の子のはずなのに、まるでそうとは感じられない、というか恐らくそういう風には書かれていない。本当ならやり方次第でいくらでも生かせたはずなのに、非常にもったいなく思います。ただの頭からっぽの空虚な存在に成り果てた彼女を見るのは忍びないです。だからそれなら最初からこのシナリオは一つの短編作品として仕上げたほうがよかったのではないかと思ってしまうわけです。実際、このシナリオでは妹(あきら)の存在がほぼなかったことになってますし、シナリオの素材は全くいかせてないと思います。極端なことをいうと冬物語である必要すらないです。ライターの趣味で申し訳程度にウィンタースポーツの要素が入ってますが生かせているとは思えませんでした。高杉の扱いも他では完全にエロゲモブってな具合に扱われているのが難点。彼の存在生かせているの、樹奈シナリオだけだと思います。というか、ほかのシナリオの彼は人間じゃなくてただの記号だと思います。ということで、評価するならもったいないの一言に尽きる作品でした。残り3人のシナリオについては特に語るところもないので割愛。一つ言わせてもらうと、全ルート物語の展開が同じというのは作品として欠陥ではないかと。5周もすればさすがに飽きました。

・無限煉姦。実に面白いエロゲでした。タイトルからはまったく想像がつかないのですが、これはファンタジーエロゲの皮をかぶった現代舞台のSFものです。ストーリーは精神的に脆弱な女主人公、ネージュ=スノウ=雪=舞美の成長物語。一章はどこだかわからない不思議な世界が舞台なのですが、二章からいきなり路線が変更し、主人公がファンタジー世界から中世ヨーロッパの世界にワープして舞台が現実世界へと切り替わっていく。そこからはあれよあれよと数百年にわたる大河物語が繰り広げられ、無限の命を与えられた主人公の数奇すぎる一生を描いていきます。主人公はどれだけ時を重ねても脆弱な精神は変わらぬままで、イライラさせられることもたくさんあったが、どこまでも生き続けた彼女の姿には、最後まで惹きつけられてやまなかった。長い時間の中では、残酷な展開も心温まる展開も同じくらいあり、信じられないような悪意と信じたくなる善意が混在していて、テンションの落差に酔いそうになります。不老不死になった主人公がバラバラに解体されたときの子宮を使って生み出された子供が、母である自分を追いかけてくる展開とかよく思いついたなというか、発想力が凄まじい。マジで頭おかしいです。久しぶりにエロゲというジャンルに潜む底力を見た気がしました。
・選択肢がなかなか凝っていて、優しく思いやりに溢れる選択肢を選ぶとバッドエンド直行ということがままあります。主人公の優しさのせいでループを脱出することができないというのが作品の肝となっているので、終わったあとから思えば納得の仕様。今作はバッドエンドやおまけシナリオがやたらと豊富なんですが、どれも1シーン、2シーンで終わらないのが素晴らしい。印象的なバッドエンドは『変わり果てた身体、戻れない過去』。主人公とパートナーが肉体・精神ともに崩壊していくという顛末なのですが、一、二を争うくらい救いがない。おまけシナリオでは、通常エンドクリア後に追加されるアナザーエンド『壊れた心の果てに』が印象的。現代世界に行かずファンタジー世界に残った結果、町の人々にひたすら陵辱されて主人公が発狂し殺人鬼と化すというこれまた救いのない話。カカッと呻き声で哄笑する主人公が怖すぎます。本編でも三章以降と以前で主人公のボイスがかなり変わるのですが、演技の幅が広いなあと感心しました。あとはミルディオームに復讐する主人公をみて思わず喝采。
・最初に陵辱をやっちゃって、あとはライターのやりたいようにやってしまっている好例です。初めの陵辱がハードすぎるせいで、後の方での輪姦や陵辱はむしろ温く感じました。マリーの肉体改造やらなにやらは壮絶なものでしたが。あそこまでやられると痛々しいだけでさすがに興奮はしなかった。タイトルのせいでおおっぴらにはオススメしづらく、もう少しなんとか……と思いますが、でもこれは絶対子供にやらせないほうがいいし、暗くて救いがない内容だし、モラル的にもあまり有名にもならないほうがいいだろうしということで、結局こういうタイトルでよかったのやもしれません。

・ボクの彼女はガテン系/彼女がした事、僕がされた事/巨乳妻完全捕獲計画/ボクの妻がアイツに寝取られました。いわゆるネトラレというジャンルの作品です。シナリオコンセプトとしては、ほかの男に抱かれる妻を見て興奮する夫、って感じですかね。タイトルをみればどういう内容なのかだいたいわかると思います。前評判がよかったので心してプレイしましたが、思わず血涙流したくなるような代物ってほどでもなく、どちらかといえば昔のドラマにあるような妻の浮気ものという感じでした。テキストは読みやすいし、グラフィックは綺麗だし、全体のクオリティは高めなのですが、いまいち物足りない。妻は割と簡単に快楽へと染まってしまうし、夫婦の愛がそこまで深いものとも感じなかったためあまり愛着が湧かず、「いやそれなら離婚すればいいでしょうに」と冷静になってしまった。永遠の愛を誓った二人が無理やり引き離されるみたいな感じではなく、嫌々抱かれてるってな感じもしません。むしろ主人公と一緒にいるより浮気した側と一緒にいたほうが幸せなのではないかと感じられてしまうあたり、パンチ力不足だったかなと。それなら妻から逆恨みを浴びせられるような展開のほうが嬉しかった。まあ趣味趣向の問題だと思います。ただ、途中から出てくる塩原というキャラクターの性癖はなかなかキチガイじみており、そちらはかなり印象的でした。もっと彼にフォーカスをあててほしかったな。

・魔法使いの夜。言わずもがな、有名メーカーの伝奇活劇ノベルです。中古の値段がそこそこ落ち着いてきたら買おうかなと思ってたんですけど、親切にも貸してくれた方がいたのでありがたく拝領してプレイしました。ボリュームは短めであり、私の場合は10数時間くらいで読み終わりました。Fateとは比べるまでもない分量です。ストーリーですが、全編通して青子かわいいよ青子ってな内容でしたね。伝奇ものなので戦闘描写が一番の魅場のはずですが、進化した戦闘演出が霞んでしまうくらい、とにかく青子の魅力が素晴らしい。作中に漂う初々しさと凛々しさ、意思の強さと実行力、冷徹さと甘さ、矛盾する性質を孕みながら自身の目的のために力強く生きるその姿が実に魅力的でクリティカルヒット。彼女は自信とプライドに溢れた人物で、その態度は下手すると傍若無人にすら映る傲慢な人物ですが、割と年相応に余裕が無い様子が好感を誘いました。ここから先、青子はやる気がなくて散臭い人格破綻者になることが確定しているので、それを踏まえるとなおさら感じ入るものがあります。この作品しかやっていない人には関係ないことなのですが、この物語の延長上には月姫・メルティブラッドという未来の時間軸に位置する作品が存在しており、それらには成長した青子が登場します。その物語に出てくる青子は一人きりなのであり、つまり、私がそれをプレイしてしまっている以上、草十郎との別れがほぼ確定していることを知っているわけです。実際、青子は今の生活が有限であることを意識して生活しています。草十郎との、アリスとの生活が永遠に続くわけがないとわかっていながらも、その保留された生活を楽しんで生きている。この描写はとても素敵だなと思いました。ただ、バトルに期待していた人はやはり物足りなさを感じるみたいです。もちろん私も大好きなんですけどね、このメーカーの世界観。ただ、そこだけに縛られてしまうのはもったいないなと思います。

・あとは数年積みっぱなしだったクルくるとその外伝を崩したり、同棲ラブラブルプレイして砂糖吐いたり、インガノックのフルボイスをプレイして感慨に耽ったりと色々やったりしました。


・同人関係。まずは影法師から発売されている流れ落ちる調べに乗せて。やたらと評価がよかったので購入し、然る後プレイしようと思っているうちに1年積みっぱなしだった作品です。内容は四人の主人公による昔の日本を舞台にしたザッピングストーリー。最初からたくさん視点が用意されており、どういう順番でやっていくのか迷いますが、こだわりがない人は一つの視点を追って読み終わったら次の始点へ進む、という読み方をすればよいかと。さわりをやった感想は雰囲気と風情のよいなんちゃって日本ファンタジーという感じで、一言でいってしまうと地味です。送電塔のミメイが好きな人ならまず問題なくこの世界観にも浸れそうですが、一章あたりはストーリーが平坦であり、盛り上がりに欠けます。読んでて眠くなるくらいでした。最後までプレイできればその感想も覆るのではないかと思いますが、そこまでたどり着くのがなかなか難しそうだ。この作品は核心部分がわかってしまうと面白みが薄れてしまうタイプの作品なのでネタバレは避けますが、最後の展開はかなり印象的だったので、なんとかそこまでたどりついてほしい。システム面では立ち絵の表示がなかなか変わっており、花札……タロット?のような枠の中にキャラの立ち絵を埋め込んでくるくる回転させたり動かしたりして物語を演出します。あと特筆すべきはモノクロという点。作品の雰囲気を引き立てる大事な要素になっていたかと思います。続いて闇を奔る刃の煌き。同サークルの続編であり、流れ落ちる調べに乗せての前日譚となっています。登場人物はほぼかぶっていませんが、前作をやっているほうが十全に楽しめることは間違いないかと。ボリュームはこちらのほうが若干短めで、こちらは一本道の物語となっています。前作が核心を少しずつ解き明かしているタイプの物語だったのに対し、こちらは主人公の成り上がりがメインストーリーになっているため、少し毛色が異なる。何より異なるのは終わり方なのですが、詳しく述べるとネタバレになるので割愛。この伏線回収されないなあ、甘い作りだなあと思ってたら最後の最後でどんでん返しに逢いました。甘いのは自分の頭だということを痛感した次第。まさしく同人ならではの一本でした。そして奔る運命、流れる世界。影法師作品の解説本ということで購入。読了まで小一時間はかかったので、同人誌としては上々のボリュームかと。内容は過去2作の設定補足と後日談的な短編連作の合作です。そこそこ誤字、添削漏れの接続詞が多く、まさに同人誌だなあと感じること請け合いの一品。設定解説はそこまで見るべきものはなかったものの興味深く読めたし、小説は重蔵のために書き下ろされた物語なので、二作品をプレイした人はぜひ読まれたし。
・narcissu 3rd。3年越しにプレイしました。何故ここまで放っておかれたのかは自分でもわからない。死生観をテーマにして書かれたオムニバスです。4編のシナリオが存在しており、ライターはそれぞれ片岡とも・早狩武志・ごぉ・酸橙ひびきの4人。印象に残ったのは早狩武志の描いたメサイアなのでそこだけさくっと感想を書きます。それ以外の感想は省略。実にライターの趣味全開なシナリオで、やりたいようにやったのであろうことをひしひしと感じました。医者と患者の野郎二人がメインキャラクターだというだけでも酔狂なのに、後半ではこの二人だけでバイクツーリングかましているという自由気ままさ。いったいどこに需要があると思ったのか、というかこれはいちおうギャルゲーというジャンルなのではないかと苦笑いしそうになります。ともあれ、反射的にアレな想像をされそうな設定ではありますが、しかし色眼鏡をはずして真面目に読んでいけば、今作の中で一番面白いシナリオでした。序盤が微妙に退屈でしたが、ライターの筆が勢いに乗ってからはずいずい読ませてくれました。「余命が三ヶ月だろうと、三年だろうと、三十年だろうと、そこに一体何の違いがあるのだろう」。このフレーズが今でも印象に残っています。


・漫画。いっぱい読みました。今回はあまり新規開拓していないので新規感想は少なめ。『極黒のブリュンヒルデ』エルフェンリートで有名な著者の新作です。エルフェンリートもノノノノも読んだことがないのですが、せっかくの機会なので手を伸ばしてみましたところ、大ハマリいたしました。ガンガン読ませる勢いと物語の展開の速さが素晴らしい。スノボ漫画が打ち切りちっくに終わりながら、失意に沈まずこの新シリーズを出した意欲を買いたい。ストーリーは人造超能力者のバトルものです。世界崩壊エンドになるのが確定っぽいのですが、これを回避する物語になるのか、それとも回避するつもりはないのか。主人公が宇宙人を信じていることが伏線になるんでしょうか。絵も魅力的です。かなり萌え調の絵ですが、意識してこう描いているように感じました。その割には平気で痛々しいシーンも描いてくるので、その手の趣味の人にはたまらなそう。『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』。表紙の女の子の目に惹かれて購入しました。ようは絵買いしたのですが、これがまたなかなか酷い内容で全然笑えませんでした。あまりに現実を見すぎていて読んでて辛いです。漫画のヒロインって可愛いことが当たり前で、実際残念なキャラや天然なキャラが出てきても顔は可愛いことが多いのですが、今作は平気で不細工な顔を描いてくるので理解に苦しむこと請け合い。フィクションとして楽しむのには少し生々しい。共感したくないのにあまり境遇が似すぎていて悲しくなってくる。この漫画を読んで理解に苦しむような人をリア充と定義してよいのではないでしょうか。『ハイスコアガール』。押切蓮介の本を読むの、実は初めてなんですが、これは面白いですね。過去作にも興味が湧いてきた。無口系暴力ヒロインとゲーセンで戯れるだけのお話なのにこんなにも面白い。しかもかわいい。私は学生時代にゲーセン通いしていない(できなかった)人間ですが、そんな私でもなんだか懐かしい気分になるのであり、実体験を伴う人がこれを読んだらどう感じるかは想像に難くない。続きが来年ってのがなんとももどかしい一作です。『めだかボックス』。アニメ化したってことで途中で止まっていたのを一気買いしてきました。この作品でもっとも尖っている、突出しているのは球磨川というキャラクターの人物造詣だと思います。彼は性格が破綻している異常者で、鬱屈した精神には全く共感できないのに、常に勝てず負けている球磨川には、いーちゃん的な、底辺としての魅力が詰まっており、そこに絶えず惹かれてしまう。わがままで自分勝手で最低なのだが、実は感情表現がとても豊かで、結構簡単に自制心が崩壊して泣いたりするし、その精神は異常ながら鉄のように強いとは言えず、むしろ発泡スチロールみたいな脆弱性を持っており、その矛盾した生き様に強く惹きつけられます。球磨川さんの人気が出る理由がよく頷ける。それに対してアナウンス効果で説明つけちゃうのは少し閉口しましたが……。あと手放しでほめられない部分は戦闘力の設定です。敵と味方に対する過大評価がとても鼻につく。ほめあい合戦みたいな感じになってる割に、敵味方そんなに活躍しないのがなんともいえない。ま、西尾維新は毎回こうだと思いますが。なお、小説版も読みましたが、こちらはファンサービスみたいな内容でしたね。読んでも読まなくても本編に影響は与えないと思います。『Landreaall』。今1・2を争うくらい先が読みたい作品です。あっさりと謎の女の正体をバラされて少し拍子抜けですが、それにしても面白い。連載中の漫画で5指には入る面白さ。フィルが誰かから助けを求めることを覚えたり、さりげなく六甲がフィルと呼んでいたり、DXがまた失恋して死んだ魚のような目になったり、異母姉弟?に唇を奪われそうになったり、みんなに失恋を慰められたり、でも心の中では新たな誓いを結んでいたりと見所満載。リゲインはお姫様の相手、ユージェニの父を知っていそうだけど、もしかしてロビンのエピソードと何か関係あるんだろうか?ティティはレイとメイアンディアの関係について何を知っているんだろう。天恵研究所関連で二人の関係を知ってるっていうだけ?アプローゼのいう竜脈に魂をもぎ離されて元に戻された人間って誰なんだろう?等々、新たに伏線を張ることも忘れていない。『ヴィンランド・サガ』。変わっていくトルフィンとクヌートの対比がよく描かれています。新刊の表紙の目ときたら!二人の道が再び交わるとき、この物語はどうなるのか、非常に楽しみです。『棺担ぎのクロ』。新刊が出ると言われてもマジで出るの?という懐疑が捨てられませんでしたが、ようやく発売されてほっと一息。好きなシリーズが途中で音沙汰なくなるのは本当に勘弁願いたい。待望の続巻。いや、むしろ切望といったほうがよい。2007年に2巻が出て、2009年に3巻発売予定が告知されてから早3年。時間が過ぎるのは斯くも早い。肝心の内容は待たされたことを裏切らず、この作者独特の世界観が満喫できて満足の出来栄え。なにせ絵が素晴らしい。それに加えてダークファンタジーの雰囲気も抜群に演出されていいます。キャラクターももちろんいい。これだけ面白ければまた5年待っても別にいいんですが、できれば次はもうちょっと早めに新刊が出て欲しいものです。『capeta』。本当に面白いですね。目が離せない漫画の一つです。F1にスポンサーフィーを出す意味について、著者なりの見解を出しています。これには共感できる点もあり、じゃあ負けている・勝てないF1パイロットにフィーを出すスポンサーはなんなのかという気持ちもあり、そこについて描写してくれないと完全には納得できない。勝っている人がいる以上、負けている人も当然います。じゃあその人の人生の価値はどうなるのか、という点から目をそらしてはいけないと思うのです。ま、シャカリキを書いた人だから、そのうちそこにも触れるんじゃないかなと思いますが。『森薫拾遺集』。乙嫁語りも面白いのですが、こちらのほうが感じるところが大きかったので。暖炉の項は読んでるだけで幸せな気分になれました。これほど作者に親近感というか、好感を持つ漫画というのも珍しい。趣味趣味200%の漫画だと思います。特に後半戦から溢れる生き生きとした感じといったら。わずか数ページのコラムにギチギチと詰め込まれた情報量に圧倒されました。ぎっしり描き込まれているページからは計り知れないほどのエネルギーが溢れています。前半のフェティッシュ溢れた漫画や一発ネタっぽいギャグ?も悪くありませんが、この作者の真価はこの辺にある気がします。『宇宙大帝ギンガサンダーの冒険』。宇宙最大の魔人は最後に肥料になっちゃった、って壮大すぎますよこれ。最初のぶん殴るためだけに駆け抜けるエピソードも素敵ですが、壮大な結末がそれを上回っている。この物語の続きが読みたいなあ。あとラストの太陽の話は何度読んでも泣けます。思わず惑星のさみだれを全巻読み直してしまうくらいの魅力はあります。「せっかく生き残ったんだ。生きてる限り笑ってやる。見てるか?ロキ。ぼくは未来を手に入れた」という独白には涙を禁じえなかった。『スターマイン』。1年に1度のお楽しみということで、何度も読み返して楽しませてもらいました。少しずつ精神的な距離が近づいてきた分、体と体の接触が増えてきていてにやにやがとまりません。性欲を無視しないハーレム漫画って珍しいですよね。
・あとはまさかのアニメ化を果たした謎の彼女Xを始め、オールラウンダー廻、銀の匙、もやしもん、戦国妖狐あたりは安定した面白さを保っており、今後もこの調子でお願いしたいところ。完結作品はCIRCLEさーくる、マルドゥック・スクランブル、スカイブルー等。スカイブルーが打ち切られたのはとてもショックです……。


・ラノベ。かなり読みました。『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ。めっちゃ売れてるよ!みたいな記事を読みつつスルーしてたんですが、新年明けたときに勢いで購入。読了してみれば売れるのがよくわかるシリーズでした。日常ミステリーと呼べるジャンルです。多くの人がそうなのかもしれませんが、『晩年』のエピソードはかなり印象的。それでも栞子さんはかわいい。『東雲侑子』シリーズ。これも口コミで買った作品。結果的には3冊で完結してしまいましたが、買ってよかったと思います。お兄ちゃんがカレー作ってたエピソードが強烈に印象に残りました。これだけの数の本を読んでいると、時間が経つにつれて内容を忘れてしまうことが非常に多いのですが、このエピソードは自分でもよくわからないくらい深く脳裏に刻まれました。『ベン・トー』。久しぶりの新刊に心踊りながらの読書でした。いつにも増してゲスいヨー・サトウに多少戸惑いましたが、後半に入ればそのゲスさもなりを潜めていくので安心。カラーイラストの修羅っぷりに思わず「!?」となりましたが、なんだかんだでいい奴だと思います、彼は。いい奴、だよね?『僕は友達が少ない』。思えばかなり久しぶりの新刊。え?なんだって?が封印された小鷹の戦いが始まる!と思ってたらそんなこともなかった。でも最後の最後で目が覚めたみたいなので、これまでとは一味違った姿を見せるであろう小鷹の姿が楽しみです。今後も適度にへたれながら女の子たちに振り回されるのは間違いないのでしょうけど。『龍盤七朝 DRAGONBUSTER』。奇跡の新刊といっても過言ではない一冊。そこまで意表をついた展開ではないし、物語としては王道を行く展開ですが、根本的な筆力が違うのか、圧倒的なスピード感でぐいぐい読ませてくれました。次の新刊を読めるのがいつのことになるのかわかりませんが、また待ち続けようと思います。『烙印の紋章』。次巻で完結となるファンタジー架空戦記シリーズ。オルバが涙したシーンは思わずこちらもじんときました。作者が言った肉体の物語という言葉が今も脳内にこびりついて離れません。オルバは最後まで肉体に縛られるのか、それとも。最終巻を楽しみに待ちたいと思います。『ソードアート・オンライン』。ついに始まったWEB版におけるシリーズ最終章らしいアリシゼーション編。私はファントムバレット編から入ったので、WEB版を読んだことがありません。そのため、このシリーズの結末がどのようなものなのか全く知らないのですが、このエピソードは何かこれまでとは違うぞということをひしひしと感じさせます。シリーズ集大成とでもいうべき物語なのか、ソウルトランスレーターという科学的な器具の名前一つとってもそうだし、フラクトライトという神秘的な設定もそう感じさせる。どうやらまだまだ序盤のようですが、この次点でキリトのかっこよさもこれまでと比べて勝るとも劣らない状態に。「違う!戦うんじゃない――勝つんだ!」。キリトの何がカッコイイのかって、こういうメンタリティがカッコイイと思うのです。私は「戦えない人間なんかいない!戦うか、戦わないか、その選択があるだけだ!」という台詞がとても好きなのですが、この台詞もお気に入りの一つとなりました。つまりはキリトの極めて力強い意思から生じる生き方が好ましくて仕方ないわけです。あとは中綴じのカラーページの演出も王道ながらなかなか印象的で効果的でした。この物語のテーマの一つが懐かしさ……つまり郷愁なのだとしたら、それは既に成功しているといえるでしょう。あれこれ語り始めると止まりませんが、つまりそれくらい好きな作品の一つということです。どれくらい好きかというと、次巻発売まで半年以上かかると知っていてもたってもいられなくなり、一巻から読み直してしまったくらいです。私は活字を読み直すことは滅多にない性質なので、これはかなり珍しい体験でした。今月発売の新刊がとてもとても楽しみです。『わたしと男子と思春期妄想の彼女たち』。ああ、この打ち切り臭といったらない。まだ続きを書こうとしていた作者の無念がひしひしと感じられました。でもシナリオ的にはここらが潮時であり、終わってよかったのかもしれません。次回作はもう少しストーリーを広く展開できるような設定で作品を練り上げてほしいところです。『サイハテの救世主』。新刊が出ると知ったときはいいからムシウタの続き書けよ!!と思ったものですが、いざ読み終わってみれば、いやはや面白い作品でした。この作者は性格破綻者書かせたら天下一品だと思います。次巻も楽しみですが、その前にムシウタを完結させてほしいものです。『ムシウタ』。か、かっこうーッ!?まさかのかっこう退場に驚天動地。本編もオールスターで贅沢極まりない展開でしたが、それがどうでもよくなってしまうくらい、かっこうがいなくなったという事実に呆然となってしまった。い、いや、最終戦直前で戻ってくるんだよね?ね??と未練がましい動揺が隠せない。ヒーローは遅れてやってくるものだって信じています。夢半ばで退場するだなんて信じたくない。学生時代からの付き合いのこのシリーズがそんな終わりだったら辛すぎます。『夢の上 サウガ城の六騎将』。夢の上の番外編です。本編ではスポットが当てられなかったキャラクターの物語。読む前はそこまで楽しみではなかったのですが、いざ読み始めればまたこの世界観に没頭しました。作者のストリーテラーとしての才能が如何なく発揮された一作。あと“本の姫”は謳うシリーズも全巻そろえてみました。これで発売している著者の作品は全部揃えた次第。新シリーズも楽しみうです。『悲鳴伝』。西尾維新が送る現代の英雄譚。平凡な人間を演技し続けた少年の日常の崩壊から、非日常世界での闘いへ。まるでいーちゃんの子供時代を見ているかのようでした。ストーリーはつまらないわけではないが、場面に対する状況説明が多すぎて少し辟易しましし、実際問題何も解決していないのでいまいち何がしたかったのかわからない。というか、一年後を書かないでどうするんだよと思います。主要登場キャラがほとんど消えてしまいましたが、ちゃんと続編は出るんでしょうか。このストーリーなら多分出ても買わないと思いますけど。『魔弾の王と戦姫』。個人的にはファンタジー戦記ラノベの二強の一つ。戦略的にはちょっとどうなのだろうかと思う部分があるし、運や偶然に頼りすぎな面もあるが、ストーリーとキャラクターが優れているので不満はいいっこなしで。あまりにも続きが読みたすぎて、ついこの著者の別シリーズにあたる千の魔剣と盾の乙女も全巻そろえちゃいました。こちらはどちからといえばキャラクター先行型の作品のように感じました。ロックが他人の生き方に乗っかってることが引っかかるが、そのうち伏線として回収されればいいなと思います。『ソリッドファイター完全版』。古橋秀之の過去作品に加筆修正(多分)された作品。どれだけすごいやつが周りにいても、自分の人生は自分のものだし主人公はこの俺様だという力強いエネルギーが作品全体から溢れていた物語でした。確かに結城の人生には様々な苦労があっただろうし、タケちゃんの人生は波乱万丈で面白おかしいものだっただろうし、影山の人生は艱難辛苦に溢れた苦難多きものだったでしょうが、それらはあくまで他人の人生であって、自分の人生とは関係ない。自身の人生の主役はあくまで自分自身なのだというゆるぎない意思を感じました。


・小説。比較的読みました。『緑の家』。ノーベル文学賞受賞作家バルガス・リョサの作品です。インディオたちの村に存在する緑の家と呼ばれる娼館を舞台にしたまるで非現在的な物語。この物語の特徴はエピソードが時系列に沿わずばらばらに組まれており、加えて登場人物も入り乱れているため、即座にストーリーを把握することが困難なところです。しかも視点と時間軸によって三人称が異なるためなおさら把握するのが難しくなっています。とりあえず、リトゥーマ=軍曹、ボニファシア=ラ・セルバティカということだけでも把握しておけば少しはこの物語も読みやすくなるかと思いますが、最初は何もかもまったく知識の無い状況でこの世界に叩き込まれ、緑の家の世界に迷い込むほうが、親しみ方としては正しい気がします。パズル的な要素を強く含んだ作品であり、自分で回答を導き出すほうが楽しめるのではないかと。『七王国の玉座』。面白いらしいからそのうち読もう、何か新訳から訳者が変わって色々微妙らしいから様子見しよう……と色々と消極的理由で後回しにされてしばらく経ちましたが、今回新訳版が文庫で一新されたということでようやく読むことと相成りました。んで即ハマリした次第です。指輪物語的な剣と魔法のファンタジーかと思ってましたが王家の権謀術数渦巻くドロドロな架空ファンタジー戦記でした。多視点で物語が同時進行されるのでどういうバックボーンがありどういうキャラクターがいるのか把握していないと混乱すること必至。旧来の読者は色々と思うところもあることでしょうが、新規読者の私からするとただただ面白いの一言です。いやはや想像以上に面白かった。最初の50ページくらいは登場人物と作品背景を把握するのに手一杯で、いまいち内容が頭に入ってきませんでしたが、そこを乗り越えると最高に濃密な物語が楽しめます。お気に入りキャラはティニオンとデナーリス、次点でジョン。視点なしのキャラクターだとヴァリスが一番気になっています。キャトリン・サンサ・アリアの女性キャラ勢は好きになれませんでしたがまあ仕方ない。サンサは復讐鬼になれば面白いと思いますが、なんか牙を抜かれちゃっている感じがするので今後もお荷物になりそうだ。キャラクターについて述べてしまうと、著者の都合でキャラクターの生き死にを選択している雰囲気が感じられる部分が多々あり、そこを意識してしまうと興ざめするかもしれません。それでもご都合主義展開が少ないのは昨今からすればめずらしい作品といえるでしょう。今作で特に評価しているのが、下巻でジョンがエダードの処刑を聞いて壁を離れようとした展開をよしとしなかったことです。この物語は無敵の英雄みたいな存在を許していません。敵味方どちらに対しても平等に、パワーバランスが崩れないように細心の注意を払っているように思います。国産の小説だとジョンが影で大活躍する物語にシフトしてしまうような気がするのですが、今作はそういったご都合主義を認めない。日本作品固有ともいえるヒロイズムに溢れる展開ももちろん大好物ですが、そこから少し距離を取った作品もいいものです。『帝国の娘』。元々はコバルト文庫で刊行されていたシリーズ作品で、あとがきで作者が書いているとおり少女小説です。本の厚さは薄めでしたが、文章の密度は濃いしストーリーも捻りが効いているし、文句なしに面白かった。すごいと思ったのはあっさりと重要人物を死なせてしまうところです。確かにアルゼウスは将来的には死ぬ運命にあったのでしょうが、序章であるこの巻で死なせてしまうとは……。また素晴らしいのと思うのは、イレシオンが死刑になるときもそうでしたが、他者が死ぬその瞬間の心情や心理を一切書かなかったことです。人の死に対して圧倒的なくらいの孤独な距離感があります。ミューカレウスに対する仕打ちにも驚きました。重要人物だと思っていたのにあっさりと悲劇的な展開を与えてしまう。この距離感が絶妙です。あまりにこの小説が面白かったので、同著者の神の棘も購入しました。するとこちらも大ハマり。ドイツの親衛隊員と修道士の視点から混迷の時代を描いた歴史小説です。こちらは第二次世界大戦前のドイツが舞台であり、ファンタジー小説だった帝国の娘とはかなりカラーが異なります。かなりシリアスなテーマで没頭して読んだのですが、残念なことにとても誤字脱字が多いです。1、2くらいならともかく、3・4・5と見つかると編集は何をやっているのかと思います。内容ですが、ストーリーよりも主人公であるアルベルトに魅せられました。これほど強烈な人間を見たのは久しぶりだった。他人視点から見たアルベルトは悪魔のような審問官であり、まるで人間味の見えない非人間のようなキャラクターとして描かれていますが、物語上で明確に感情を激する場面はほとんどありません。それもほとんどはマティアス視点から眺めているため、本当はその内情は見えていないといってもいい。いったい、この人物は何を考えて行動していたのか?彼は、本当に冷酷な人間なのか?罪を犯したという事実は永遠に残る。償っても、たとえ赦されても、それは変わらない。これは作中で出てくる言葉ですが、これには深く共感を覚えました。最後のシーン、アルベルトとマティアスがコーヒーを飲んでいるシーンが忘れられません。『君のためなら千回でも』。感動的なストーリーを前面に押し出した作品ですが、あまり感動はしなかった。読みやすい内容ではありますが、露骨な過剰演出が鼻につき、あまり心に訴えかけられなかった。アミールの生き方はあまりに自分勝手だと思うし、あれで贖罪が済んだと思うのはあまりに無責任だと思います。妻の過去を受け入れたこと、死の危険を犯してまでハッサンの息子を助けに行った勇気は認められていいものだと思いますが、だからといって彼の罪がそれで許されるわけじゃない。神の棘を読んだあとだからなおさらそう思いました。最後の場面は人によっては感動的なんでしょうが、私には「君のためなら千回でも」というフレーズが使いたかっただけなんじゃないのか、と感じてしまい白けてしまいました。ただし、アフガニスタンについての認識は大いに改められたと思います。宗教紛争を起こしている国家への偏見はなかなか拭えないものですが、それを解消できたのは大きい体験だったかなと。『母の遺産』。水村美苗の待ちに待った新刊でした。本格小説もそうでしたが、読んだあとはしばらく虚脱感に教われました。長文感想も書きましたが、冷静になって読み直すと自分の主観が溢れ出しすぎていて気持ち悪かったのでお蔵入りしました。オースターの『幻影の書』も似たような理由で非公開としました。いや、気持ち悪さでいえばWA2も大概なんですけどね、ええ……。


・音楽。相変わらずあほみたいに買ってます。もういい加減語彙が枯れてきたので、気に入ったアルバムだけ抽出して感想。
・【Ether・Ether the Best・Cage aux poupees】タイトルどおりベストアルバム。聞いたことのなかった過去の名曲が聴けて嬉しかった。
・【GILDIA・Crimeneige-白吟の妖精-・vengeance opera】すごいペースでリリースしていて大丈夫なのか不安になるくらいですが、全然クオリティを落とさないのは凄い。爆走しつつどこか哀愁をかもし出す雰囲気がたまらない。サビメロのあとのピアノなんて特に。これが打ち込みじゃなくて生だったら本当に最高なんですが。
・【IRON ATTACK!・STAR DUST・STAR DUST】Lightningとは差別化が図られるとのことですが、私にはさっぱり違いがわからず、わかるのは同じくらい熱く男らしいってことだけです。熱い開幕シャウトが痺れる。
・【Kissing The Mirror・SCREAMING DEAD HEAT・The Damned Stalker Starting at the Sun】。邪悪さ溢れる開幕シャウトがたまらん。この前出たメロスピの方は少し好みと違いました……。オリジナルプロジェクトの方もすごい楽しみ。
・【MinstreliX・TALES OF HISTORIA】Thirst for... を聞き今後も追っかけ続けることが運命的に決まったMinstreliXの新譜。どれ聞いてもクサすぎという珠玉の1枚です。ボーカルの声質になかなかクセがあるのでこれを好ましく感じるかどうかだけが問題か。
・【Resonecia・Gebet・Stolz】イントロのリードギターが、もう……たまらん!Nigranteの活動が止まってしょんぼりしていたところにこの1枚。アルバムが楽しみで仕方ありません。
・【Roman so Words・Emilia ~the Last Chapter~・echo×tear】このやりすぎなくらい大仰なイントロにぐっとこない人がいるだろうか、いやいない。凄まじいくらいクセえ!シンセとギターでスイッチしながら爆走するソロがもう辛抱たまらん。これで弦楽器、バイオリンが生で弾かれたりしたら幸せすぎて死んでしまいそう。
・【Sigh・In Somniphobia・Purgatorium】待ちに待ったSighの新譜。一曲目から爆走しまくりでガッツポーズしてたらわかりやすい曲は少なめだった……。
・【Vermillion-D Alice Syndrome・嚮導する聖女は屍骸の椅子で奇蹟を謳う・邪曲への誘い 幽暗たる汚濁に臥して】サビメロが異様にキャッチー。好きすぎて何回も聞いた。ホイッスル聞きながら一緒に首振ってました。黒夜葬よりもボーカルが前に出ているのが特徴、といったら怒られるか。
・【岸田教団 & THE 明星ロケッツ・セブンスワールド・群青】結局同人でやるのん?と思いつつ、1年ぶりのオリジナル。岸田教団らしさが存分に出ています。
・【少女病・Vision -誓約の閉回路 桎梏の乙女-・vil flames】刹那な人が作曲したと一発でわかるメロディーである。教会的なイメージが溢れてくる荘厳な緊張感溢れる曲です。シングルの方もよかったんですがクワイア好きなため僅差でこちらに軍配が上がりました。
・【世の漆黒・サイレント・キネマ・ヴェルヴェット・リフレイン】上半期のお気に入り。ボーカルの力弱さだけが残念。喪失カテドラルもかなりよし。ギターリフが印象に残ります。
・【5150・神竜物語・神竜物語】飛翔感あるメロディーが突き抜けるように気持ちいい。
・サントラも幾つか。まずはWHITE ALBUM2。2種類購入済み。音楽のことも感想記事で散々語ったのでもういいとして、下半期に出る雪菜のボーカル集も楽しみです。赫炎のインガノック。ボックスセットについてきました。主題歌の素晴らしさもさることながら、記憶/馳せる思い・日常/過ゆく異形・日常/穏やかな時等の日常系のとてもBGM が秀逸。郷愁を感じさせるメロディーは本当に素晴らしいと思います。聞いてるだけでじんとくる。あとは戦闘/力の顕現も最高。神咒神威神楽。二枚目に力入れすぎです。刹那・無間大紅蓮地獄と波旬・大欲界天狗道ばっか聞いてました。あとはサントラではないが、宮沢ゆあなの絆星。Dreht Sich! と螺旋の果てで待っているのためだけに買ったといっても過言ではないこの1枚。前者はかなりアレンジが変わっておりほぼ別曲でした。ドラムがボコボコと自己主張しており、以前のものよりめちゃくちゃパワフルになっています。あまり声を加工していないのも印象に残りました。ただ、途中から加わるシンセは少し強すぎかなと。あそこはベースが超絶盛り上がるところなので、もっとじっくり聞かせてほしかった。後者もさらに穏やかに、包み込むような優しくで満ち溢れており、聞いているうちに優しい気持ちになってくる名曲。どちらも歌詞がよすぎです。
・最後に雑談。途中でサンホラ熱、というかシンフォ熱が再熱して、クロセカ・エリュシオン・ロマン・ミラを聞きなおしてました、あとは少女病等もちらほらと。サンホラといえばベストアルバムは買いませんでしたが、どうやらあれは新規層を招き入れるためのもので、ファンサービスを重視したものではなかったようですね。買わなくてよかった。今度出るらしいゲームのサントラはどんな内容になっているんでしょうかね。

・映像関係。アニメは平素と同じくらいみました。振り返ると原作付のアニメばかりですね。オリジナルのもので最初から最後まで追っかけていたのはミルキィホームズとアクエリオン EVOLくらいか。原作有りのものだと、ペルソナ4、妖狐×僕SS、Fate Zero、アクセル・ワールド、謎の彼女Xあたりを楽しく拝見させていただきました。原作読んでいないものだと、ニャル子さんもなんとなく最後までみてました。
・映画はハングオーバーがめっちゃ面白かったです。いちいち感想を書くのも馬鹿らしいくらいですが、いちおう紹介すると、いい年した仲良し(?)男5人組がバンコクで開かれる結婚パーティーにて酒とドラッグキメて暴走する話です。基本的には突き抜けたテンションを楽しむ作品なのですが、何気にプロットも秀逸。(アホみたいな)伏線も張ってあるし、台詞回しも凝っている。暴走している時のことがほとんど出てこないままに、最後で事件の全貌が明らかになる演出もよろしい。私はあまり俳優に詳しくないのですが、フィルの俳優は無駄にカッコいいし、ステュの泣き顔は哀れさを誘ったし、アレンの俳優はいい味出ていて、とてもいい配役だと思います。ちなみに、ハングオーバーは 2作出てあり、私が今感想を書いているのは2作目の方です。1作目も結婚パーティ+二日酔い(+ドラッグで暴走)がベースになっており、同じテンションを楽しむことができますので、どちらか1方を楽しめた方はぜひ両方みましょう。「酔いから覚めてトイレに行ったらトラがいた」っていう発想がなかなかにぶっ飛んでいる。いや、勢いで売春婦と結婚しちゃったり、勢いでチャイニーズマフィアを浚ってトランクに閉じ込めたり、勢いでパトカー盗んだりしてるのもぶっ飛んでいるのですがね。いい意味でくだらない映画であり、とても満足しました。お酒でも飲みながら脳みそ空っぽにして楽しむと吉。
・あとはバタフライエフェクトも観ました。シュタインズゲートの元ネタと評されることが多かったこの作品、観たことが無かったのでハングオーバーを借りるついでに観賞。事前情報はほとんどなしの状態でしたが、その方がよかったのではないかと思います。ストーリーは過去の失敗をやり直すために記憶を遡って幼少時代の過ちを正していくタイプのタイムリープものでした。結論としては、そんなにパクってるとは思わなかったけれど、随所にオマージュは見られるかなあ、といった按配です。特に記憶をなくしたヒロインと主人公が偶然再会するラストシーンあたり、ひしひしとその要素を感じました。が、シュタゲが機械や科学っぽい理屈を使ってタイムリープしていたのに対し、バタフライ・エフェクトは記憶のメカニズムを絡めつつ超能力で済ませていたのであって、アプローチは別物といえます。最後のワンシーンでヒロインと主人公が街中で偶然出会うものの、お互いの振り返るその一瞬が重ならないのがアメリカ的ですかね。結局ヒロインと出会わない道が一番理想的な世界線に行けるという結論がもの悲しい。ペルソナ2罰やForestを思い出しました。逆にここで振り返ったのがシュタゲであり、作品の差別化は図られています。仮に同じ土俵の作品だと考えて比較すれば、作品のシナリオ構成としてはバタフライ・エフェクトの方がやや優れているかもしれないが、キャラクター描写が生きているのはシュタゲであり、どちらかといえば好むのはシュタゲかなと。アメリカ映画全般に言えることかもしれませんが、ストーリーに無駄がなく贅肉が落とされているのはいいものの、人物描写が少なめため感情移入しにくいです。バタフライエフェクトのやり方だと、主人公とヒロインの間にある愛情や運命といったものがいまいち感じられないし、どうも信じられない。ラブストーリーとしての面白さはシュタゲに軍配が上がります。もちろんシュタゲはシュタゲで、キャラクターが多少非人間的で、フィクション上のキャラクター付がなされた登場人物であるというネックがあるものの、十二分にこういう世界に親しんでしまった以上私はあまり気にならないため、プラスにはなれどマイナスにはならない。逆にバタフライ・エフェクトにあるリアリズムのほうが気になって仕方ない。具体的に言うとバタフライ・エフェクトにはあまり悲劇性がないのではないかと思います。あのエンディングこそが唯一無二の希望という感じがしない。というかですね、あのヒロインにあまり魅力を感じないのが問題です。アメリカ的ヒロインは貞淑な女になれない因果にあるのか、別に彼女と結ばれないことがバッドエンドとも思えないので悲しくならない。それに比べればまゆりを助けるため最大の努力をし、クリスの死の運命を避けるために危険を冒してまで運命に挑んだシュタゲは悲劇性もたっぷりで感情移入させられます。なので、私の記憶に残り続けるのはシュタゲだと思いますが、作品のお手本になるのはバタフライ・エフェクトではないかなと。





・下半期の展望。

・コンシューマ関係。せっかく3DS買ったんで、未プレイのソウルハッカーズを買ってみるつもりです。噂はかねがね、高評価を与えられていることが多いので、どんなもんか楽しみです。内容はまったく把握していないのでほぼ事前情報なしの状態。那由多の軌跡は、ツヴァイシリーズの続編という感じがして買い控えたほうがよいのではないかと戦々恐々。同じシステムで30~50時間もアクションゲーやるのも辛いのでは……という危惧もあります。あとHPを見てもいまいちそそられない。いちおうアマゾンで予約はしてますが、様子見する可能性大。あとは移植版のDies irea(PSP版購入済み、システムがしょぼすぎて正直辛い)をやり終わり次第、移植版の最果てのイマも買おうかなと検討中。

・エロゲ関係。発売予定日が決まっている作品で購入予定のものは1本もありません。1本もほしいゲームがないということは滅多にないので少し驚いてます。発売日未定の作品でほしいものは幾つかありますが、どれも下半期に出るとは思えません……。最近、エロゲ業界からラノベ業界に移籍するライターが多いですし、この業界は先が不安ですね。なお、こなかな2に関してはいろんなところから総スカン食らうとよろしいかと思います。

・本関係。小説は氷と炎の歌の続きが早く出てほしいです。剣嵐の大地が出るのは10月ということなので王狼たちの戦旗はじっくり寝かせて慌てずゆっくり読もうと思います。ネタバレ踏むのが怖くて他者の感想を読めないので、はやく新訳が追いついてほしい。あとは冲方丁の新刊が多数出るようなので楽しみにしつつ(アノニマスと光圀伝とテスタメントとファフナーは……?)、今月発売の泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部と百田尚樹の新刊を購入する予定。前者は続き物なので購入一択、後者はノンフィクションということで少し不安ですが作者買いです。下半期も楽しみな本が目白押しで嬉しい限り。漫画ははじめてのあく、紅、バクマンと完結ラッシュが続きますね。こうなるとやはり新規開拓していきたい気分。あとは気に入っている作品は当然継続購入しつつ、そろそろ惰性で買っている作品は切ったりしないといけないなあと検討中。ラノベは西尾維新の物語シリーズ・ファイナルシーズンが発売されるのかに着目。さすがに無理なんじゃねーのという気もしますが、実は西尾維新、めだかボックスの原稿は最後まで書き上げてて、あとは部分部分を作家に丸投げしている状態なのではないか、とか想像しています。シリーズ物に関しては順当に1冊ずつくらい続編が出れば上等、あとは多崎礼の新シリーズ、翼の帰る処の新刊が出ればいいな……出ないかな、やっぱり。

・映像関係。ニコニコでやるのはなるべく押さえる予定。間違いなく見るであろうものは境界線上のホライゾンとソードアート・オンライン。特にSAOは原作からして大好きなので、クオリティがよければ円盤も買いそうです。相変わらずキリトさんに多少の違和感を覚えずにいられないのですが、シリカとリズベットが可愛いからもうなんだっていいや。アニメ化した作品のフィギュアもいっぱい出るといいなあ。なんかもうフィギュアを買い揃えることに何も抵抗がなくなりました。アルティメットまどかも予約済み、ますます退路がなくなっている気がします。
・アニメ映画はまどマギとなのはは確実に見に行きますが、そろそろ入るの辛いなあと思ったり思わなかったり。特になのはは一人で観ている自分の姿を想像する度、本当にこれでいいのか……と正気に戻りそうだ。あとほんとにやるのか不安で仕方ないのですが、ついに情報公開されたエヴァも見に行きます。破の内容をきちんと憶えてるのか若干不安ですけど、三回も見ているしきっと大丈夫。傷物語は多分やらないのではないかと踏んでいるのでそんなに期待してません。やればもちろん嬉しいです。ストーリー的に一番映像映えしそうですし。あとは特に予定なし。結局上半期は一つも観にいってないので、これら三つくらいは観にいくぞ、と今のうちから心に決めておきたい。




・以上、恒例となったまとめ文章でした。回数を重ねるごとに肥大化していく私の自己満足にお付き合いいただいた方、ありがとうございました。年月を重ねていくごとに更新頻度が減っていくという誠にやる気の感じられないサイトではありますが、これからもシングルオタライフを楽しむ傍らちょくちょく更新していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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