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パシフィック・リム

 映画パシフィック・リムの感想です。行くか行かないか直前まで迷っていましたが、流行に身を任せてみて本当によかった。たまには勢いで行動するのも大切ですね。劇場で実写映画を観るのはひょっとすると学生時代以来かもしれない、ってくらい久しぶりに普通の映画を観ましたが、わざわざ映画館まで足を運んだ甲斐がありました。最初は字幕2D版を観ましたが、使命感に駆られて結局吹替3D版も観てしまいましたし、ハマり具合は推して知るべし。

 この作品は名作といえるほどシナリオが練りこまれてるわけではないし、特段ストーリーが秀でているわけでも、テーマ性が光るわけでもありません。盛り上がりのツボはきっちり押えているとはいえ、観終わった後に深く考えさせられるタイプの作品ではないでしょう。しかし、細かいギミックにかけられた狂気じみた執念は、怪作と呼ばれるに然るべき代物であります。「浪漫にかける男の人の想いは狂気だ」と言わざるを得ません。観ると感動する、という評価もちょっと違います。与えられるのは、血の滾るような昂揚感。観終わった後には、しばらく胸の鼓動が収まりませんでした。単純明快、わかりやすくも燃えるストーリーは、日頃溜まりに溜まった鬱屈を全て吹き飛ばしてくれました。そして、この作品はストーリー面でそこまで奇抜なことをしていないからこそ、作品のネタバレを食らってもさほど痛くないという美点があります。なぜなら、この作品は、映像そのものに価値があるからです。

 内容は事前情報どおり、二人のパイロットが、二足歩行のロボット――イェーガーに乗り、世界に現れた怪獣をやっつけるという、ただそれだけの話です。私はとにかく映画館で観るべき、観なければ絶対に損をする、という前評判、そしてPVをひとつ眺めただけで映画館に行きましたが、最初のワンシーンでいきなり度肝を抜かれました。正直なところ、最初はそこまでイェーガーのデザインには惹かれなかったのですが、その認識は一瞬で覆されました。舐めてましたね。私が間違ってました。イェーガー周りの偏執的なまでのギミックと凄まじい重量感、薄汚れた無骨な鉄と滴る雨、その筋が好んでやまない重厚感溢れる強化スーツ、1対1では勝利することすら厳しい怪獣の絶望的な戦力、そして圧倒的ド迫力の立体音響。昔、ロボットのおもちゃで遊んだことがある人がいれば、陶酔できること間違いなしのパフォーマンスでした。もし不満点を挙げるとすれば、意外とイェーガーのギミックが少ないところですかね。主武器が「パンチ」と「投げ」というところが昔のヒーローアニメを彷彿とさせていいってのはわかりますし、ジプシーデンジャー(主人公機)の両腕がプラズマキャノンになったり、ラストウェポンが「ソード」だったりするあたり、監督は浪漫をよくわかってると思うんですけど、もうちょっと重兵装のイェーガーも観たかったな……なんて思ったり。

 3D要素についても少し。3D映画を観たのは今回が初めてでして、私は3Dゲームをやると酔う性質なので、まともに観賞できるかどうかかなり不安だったのですが、まったくの杞憂でした。驚いたのは、3Dはただ立体的に飛び出して見える、というだけではなかったことですね。光や炎は画面の上で光り燃えているように見えるし、破片が飛び散る演出は、画面を飛び出して顔面まで届くようで、かなりの臨場感と迫力。あれを味わったら、確かに2D映画じゃ物足りなくなるかもしれません。

 あとは割とさらっと流されてしまうのですが、もしも日本のアニメだったら、ドリフトの設定が掘り下げられて、心のコミュニケーションについてもっと描かれたのかなあ……なんて妄想したりしました。ローリーとマコはそれぞれに心の傷を抱えていますが、尺の都合もあってか、そこまで深く踏み込まれなかったので……。

 最初に書いたとおり、完成度の高い作品というわけではなく、細かい粗を探せば不満点、物足りない点はありますが、それはこの作品の世界にもっと浸っていたいから、という願望の裏返しでもあります。私としては、3Dの魅力もとくと味わえたので、十分満足です。これは決して女性の視聴者を否定するわけではないのですが(実際、私が観に行った時は、女性比率の方が多いくらいでしたし。……登場キャラに男性が多いから、でしょうか)、心の中に男の子を持つ男性諸氏ならば強く惹きつけられること間違いなし。
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