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ヴィンランド・サガ 10巻 感想

 アフタヌーンで連載中のヴィンランド・サガの感想です。著者は幸村誠。

 プロローグから始まり、幼少編、ブリテン編の後に始まった奴隷編も、佳境に入ってきています。まあ、やってることは相変わらず地味目で、畑を耕したりしてるだけなんですが、それでも面白いと思えるから素晴らしい。
 今回の見せところはトルフィンの変化そのものです。かつて復讐一辺倒だったトルフィンが、エイナルと関わりあうことで、強く揺らぎ、変化していっていることを見せ付けてくれます。トルフィンが、もうアシェラッドのことは恨んでないと言えるようになったこと、自分が空っぽな人間なんだと自覚できたこと、そして復讐したって何もいいことはないと言えるようになったことには、とても感動しました。また、アシェラッドの遺言のような「本当の戦士になれ」という言葉が、トルフィンの支えとなっているという事実には思わず胸が熱くなりました。

 本当の戦いをするために、「生きる」ことを始めたトルフィンから目が離せません。ついに彼の人生が始まりました。ようやく主人公らしい存在になったと思います。また、トルフィンと対比するように、どんどんクヌートがつまらない存在へと変わっていっていることも印象的でした。
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第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇 感想

 PSPソフト 第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇の感想です。ジャンルはシミュレーションRPG。知名度的に説明不要と思われますが、ざっと説明しますと、古今東西のロボットをぶち込んでクロスオーバーさせた作品です。

 シナリオはいつものとおりの感じでお祭りシナリオです。無印は未プレイなので、ストーリーのつながりがいまいちわからなかったり、参戦している作品数が凄まじいので、出番があるキャラとないキャラの差が激しかったりしますが、そもそもスパロボにシナリオ性を求めるのはお門違いだと思いますし、いまさらの話なのでそこまで気になりませんでした。個人的には、もうちょっとクロスオーバーが増えてもよかったかと思います。分割商法というのが批判されそうですが、分岐も多量にあり、ボリュームには満足しました。まあ、水増しされてる感じはしましたが。戦闘スキップとロードは少し改善してほしいですが、システムも概ね問題なし。小隊とは相性がよくないので、廃止されててよかった。難易度も比較的マイルドで、好きな機体を重点的に強化していればハードでも難なくクリアできます。個人的には戦闘アニメの進化っぷりに驚かされました。リアルロボット系のアニメーションはカットイン含めとてもかっこよかったですね。どのアニメも一見する価値があります。その分BGMのひどさが際立ちます。ボイスとか、戦闘シーンだけに入れてくれれば十分なので、BGMのアレンジにもっと力をいれてほしいと思います。あとは主人公の機体乗換がなかったのもマイナス。続きは後編で!という雰囲気がビシビシ感じられて印象が悪い。いくら出来のいいアニメでもあれだけ見てたら飽きます。

 大枠のところでは今までのスパロボの集大成というところで、20周年にふさわしいものに仕上がっているのではないでしょうか。難易度的にも操作性からみても、初めてやる人にもおすすめできる出来だと思います。後編に出てくる機体のアニメが今から楽しみです。

虚構推理 鋼人七瀬 感想

 講談社ノベルスから発売中の虚構推理 鋼人七瀬の感想です。著者は城平京。

 いちおうミステリ枠だと思いますが、よくある名探偵が殺人事件を解決していくタイプのミステリを期待すると大きく裏切られますので注意が必要です。著者の作品を読んだことがあればわかると思いますが、論理的なファンタジーといった感じの作品です。

 基本的に、著者独特の論理を受け入れるかどうかの作品であり、『肝となるトリック』のような致命的なネタバレはないと思いますが、念のため長文感想は隠しておきます。
 
 何も問題ないという方は、続きを読むからどうぞ。

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月光 変愛サイケデリック 感想

 電撃文庫から発売中の月光と変愛サイケデリックの感想です。著者は間宮夏生。


 まずは月光。頭の切れる主人公とミステリアスなヒロインのミステリ風味の学園青春ラノベです。ある日主人公が殺しのレシピと書かれたメモを見つけたところから物語は始まります。主人公とヒロインの心理戦、もといお互いに試しあうような駆け引きが見所です。とはいえ、あくまでミステリ風味であり、別にわかりにくいロジック等は出てきませんので、そこまで敷居は高くないと思います。本当に事件は起きていたのかどうか、最後まで明確にはならず、不満を感じなくもないですが、あの妙にさわやかな終わり方は結構気に入っており、十分面白かったと言える内容でした。


 そして変愛サイケデリック。タイトルからして変人がいっぱい出てくる作品なのかとかなり楽しみでしたが、期待していたものと少し違ったかな、という印象です。というのも、月光ではヒロイン造詣の見事さに魅せられましたが、今作のヒロインである彩家亭理子は、ミステリアスを超えて痛々しい女の子にしか映らず、魅力的に感じなかったからです。文字通り、あまりにも利己的すぎて、少しきつかった。安楽椅子探偵みたいな女子高生はちょっと生々しくて痛々しい。理子は好奇心だけで他人の事情に首を突っ込んでおり、下世話といわれるような行為をしているわけで、あんまり魅力を感じませんでした。月光にあった緊迫感がなくなってしまったのも、個人的にはマイナスでした。変恋というテーマはよかったと思いますが、いまいちツボに触れなかった感じ。ただ、話のオチはこちらの方がよくできており、うまくまとまっているため、物語のレベルは上がっていたと思います。


 総評。今のところ2作しか出ていませんが、作風に少しばらつきがあります。個人的な趣味だと断然月光をすすめますが、全体的にみると変愛サイケデリックの方が出来がいいかもしれません。判断がつきかねます。

ストレンジボイス パニッシュメント 感想

 ガガガ文庫から発売中のストレンジボイスとパニッシュメントの感想です。著者は江波光則。


 まずはストレンジボイスから。帯に『アイツが復讐しにやってくる』調の煽り文が書いてあったので、学園パニックホラーなのかと思って読んでみたら全然そんなことはありませんでした。大筋はそういう展開をなぞるのですが、結末はそうなりません。屈折したいじめられっ子主人公による復讐劇が繰り広げられることを期待すると肩透かしを食らいます。というか、この作品の一人称はいじめられっ子とは無関係だったクラスメイト(女)なのですが、こちらのほうがよっぽど屈折しており、復讐しようとしてるいじめられっ子のほうがよっぽどまともだったります。異常に見えるいじめっ子の方は、まあ十分キレてるんですが、同情を誘う展開が挿入され、複雑な気持ちになりますし、予想していたような読後感にはなりません。

 基本的に、鬱屈した雰囲気が終始作品全体を包んでいるので、当然スカっとした気分にはならず、望んでいたものとはかなり相違がありましたが、これはこれで楽しめました。ただ、最後にはどんでん返しがあるものと思ってたので、そっけなく終了してしまったことは少し不満。もうちょっと掘り下げてほしかった。


 次にパニッシュメント。こちらも学園モノなのですが、どちらかといったらこちらの方が重め。前作のいじめ要素を引き継ぎながら、今度は新興宗教というきわどいテーマを取り入れており、前作を気に入った人なら今作も問題なく読めるかと。最後は、何かハッピーエンドのような展開で終わらせていますが、実際のところはバッドエンド極まりない展開となっています。

 ところで、私は前評判を聞いて買ったので、特に帯を見てませんでしたが、よくみたら書いてあることがひどいですね。リビドー炸裂の青春小説て。いや、別に嘘じゃないかもしれないですけど、こういう書き方をされると、ハーレムとかそういう展開を期待して買うと思います。


 総評。どちらも閉鎖的な物語であり、何か息苦しさを感じながら生きている人々を描いています。こじんまりとした、あまりスケールの大きくない作品を読みたい方はぜひどうぞ。
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SAIN455

Author:SAIN455
漫画、ラノベ、ゲームなどのネタバレ感想記事を書いています。ネタがあるときはコラムみたいなものも書きます。あとアマゾンアソシエイトに参加してます。以下定型文。「このブログはAmazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」

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