スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語 感想

 映画『劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語』の感想です。三回ほど観直して、ようやく自分の中で感想がまとまってきたので、クリスマスだけど特に予定もないし、情報を整理する意味を込めて感想を上げてみます。特別目新しいことは書いていませんが、時間がある方はお付き合いください。

 以降の文章には表題作及び原作にあたるアニメ版のネタバレが含まれます。上映されてから既に1ヶ月以上経っておりますが、未視聴の方はご注意を。

続きを読む

スポンサーサイト

パシフィック・リム

 映画パシフィック・リムの感想です。行くか行かないか直前まで迷っていましたが、流行に身を任せてみて本当によかった。たまには勢いで行動するのも大切ですね。劇場で実写映画を観るのはひょっとすると学生時代以来かもしれない、ってくらい久しぶりに普通の映画を観ましたが、わざわざ映画館まで足を運んだ甲斐がありました。最初は字幕2D版を観ましたが、使命感に駆られて結局吹替3D版も観てしまいましたし、ハマり具合は推して知るべし。

 この作品は名作といえるほどシナリオが練りこまれてるわけではないし、特段ストーリーが秀でているわけでも、テーマ性が光るわけでもありません。盛り上がりのツボはきっちり押えているとはいえ、観終わった後に深く考えさせられるタイプの作品ではないでしょう。しかし、細かいギミックにかけられた狂気じみた執念は、怪作と呼ばれるに然るべき代物であります。「浪漫にかける男の人の想いは狂気だ」と言わざるを得ません。観ると感動する、という評価もちょっと違います。与えられるのは、血の滾るような昂揚感。観終わった後には、しばらく胸の鼓動が収まりませんでした。単純明快、わかりやすくも燃えるストーリーは、日頃溜まりに溜まった鬱屈を全て吹き飛ばしてくれました。そして、この作品はストーリー面でそこまで奇抜なことをしていないからこそ、作品のネタバレを食らってもさほど痛くないという美点があります。なぜなら、この作品は、映像そのものに価値があるからです。

 内容は事前情報どおり、二人のパイロットが、二足歩行のロボット――イェーガーに乗り、世界に現れた怪獣をやっつけるという、ただそれだけの話です。私はとにかく映画館で観るべき、観なければ絶対に損をする、という前評判、そしてPVをひとつ眺めただけで映画館に行きましたが、最初のワンシーンでいきなり度肝を抜かれました。正直なところ、最初はそこまでイェーガーのデザインには惹かれなかったのですが、その認識は一瞬で覆されました。舐めてましたね。私が間違ってました。イェーガー周りの偏執的なまでのギミックと凄まじい重量感、薄汚れた無骨な鉄と滴る雨、その筋が好んでやまない重厚感溢れる強化スーツ、1対1では勝利することすら厳しい怪獣の絶望的な戦力、そして圧倒的ド迫力の立体音響。昔、ロボットのおもちゃで遊んだことがある人がいれば、陶酔できること間違いなしのパフォーマンスでした。もし不満点を挙げるとすれば、意外とイェーガーのギミックが少ないところですかね。主武器が「パンチ」と「投げ」というところが昔のヒーローアニメを彷彿とさせていいってのはわかりますし、ジプシーデンジャー(主人公機)の両腕がプラズマキャノンになったり、ラストウェポンが「ソード」だったりするあたり、監督は浪漫をよくわかってると思うんですけど、もうちょっと重兵装のイェーガーも観たかったな……なんて思ったり。

 3D要素についても少し。3D映画を観たのは今回が初めてでして、私は3Dゲームをやると酔う性質なので、まともに観賞できるかどうかかなり不安だったのですが、まったくの杞憂でした。驚いたのは、3Dはただ立体的に飛び出して見える、というだけではなかったことですね。光や炎は画面の上で光り燃えているように見えるし、破片が飛び散る演出は、画面を飛び出して顔面まで届くようで、かなりの臨場感と迫力。あれを味わったら、確かに2D映画じゃ物足りなくなるかもしれません。

 あとは割とさらっと流されてしまうのですが、もしも日本のアニメだったら、ドリフトの設定が掘り下げられて、心のコミュニケーションについてもっと描かれたのかなあ……なんて妄想したりしました。ローリーとマコはそれぞれに心の傷を抱えていますが、尺の都合もあってか、そこまで深く踏み込まれなかったので……。

 最初に書いたとおり、完成度の高い作品というわけではなく、細かい粗を探せば不満点、物足りない点はありますが、それはこの作品の世界にもっと浸っていたいから、という願望の裏返しでもあります。私としては、3Dの魅力もとくと味わえたので、十分満足です。これは決して女性の視聴者を否定するわけではないのですが(実際、私が観に行った時は、女性比率の方が多いくらいでしたし。……登場キャラに男性が多いから、でしょうか)、心の中に男の子を持つ男性諸氏ならば強く惹きつけられること間違いなし。

言の葉の庭 感想

 新海誠監督の最新作 言の葉の庭の感想です。以降の文章は表題作を視聴済みの方向けに書かれた内容となります。上映されたたばかりの作品ですので、未視聴の方はご注意を。あと、新海誠監督の既作品のネタバレも含まれていますので、合わせてご注意をお願いします。

続きを読む

リリイ・シュシュのすべて

 リリイ・シュシュのすべてとは、2001年に公開された実写の映画作品です。映画監督・岩井俊二の作品で、今作は脚本も自身の手で手がけています。同名の小説もあり、設定は映画版と準じながら結末が異なる様子。今のところ未読ですが、機会があれば読んでみたいところです。

 展開的には救いのない話です。いじめの話がメイン。今となってはそこまで目新しくもないお話(こういう言い方をすると非常に虚しいですが……)でしょう。理解しあえる相手にめぐり合えず、現実世界で苦しむ少年少女たちの姿を繊細に描写している。ドビュッシーの月の光をはじめとした美しいBGMが、その雰囲気に拍車をかけています。

 あまり長々と感想を書くような話ではないと思いますので、短めにまとめます。

 最初は彼らのことを気持ち悪いと思ってました。少年少女の自意識の強さに眩暈がしたし、主人公の10代ならではともいえる青く生々しいモノローグはまったく受け入れられなかった。もしもモノローグが独白形式だったりして、ワープロ文書に起こされる(インターネットに投稿される文章)という体裁をとっていなかったら、途中で拒否反応が出てたかもしれない。エーテルがどうこういって真剣に語り合う姿は、中学生の青い妄想丸出しという感じで、もう私にはついていけない部分でした。

 この作品はいじめが残酷なまでに描写されます。特に中盤を除いた前半と後半部分はいじめのシーンが強いです。後半部分はとにかく、前半部分ではそのシーンに閉口しました。私はここまでひどい学校生活を送ってなかったし、共感できる部分がなかった。どうしてこうなってしまうのかと、嫌悪感すらありました。2001年当時の学生だった自分だったらまた違った感想だったかもしれないですが、今となっては受け入れにくい、より強くいえば受け入れることができない類のものでした。

 以上のように前半はあまり肯定的にみることができなかったのですが、少し観方が変わってきたのが、少年たちが沖縄に旅行しに行くあたりです。前半のいじめられているシーンからは程遠い、無邪気で年相応な姿をみることができます。少なくとも彼らにも幸せな時期があった、ということを描写する。ここで彼らが10代の少年なんだということを再認識する。当たり前ですが、彼らはまだまだ子供です。この作品は、その上で辛い現実があることを描き続けます。このやり方はかえって残酷なんですが、憎々しいことに演出としては非常に効果的で、視聴者にダメージを与えます。そのおかげで、後半部分を観ているときは、痛々しい気持ちとやるせない気持ちでいっぱいでした。序盤を見ていたときとは、まったく異なった気持ちで観ていたと思います。

 鑑賞し終わった後にはマイナスの感情が非常に強く残りました。彼らはまったく幸せにはなれなかった。何が悪かったのか。すべてが悪かったのか。これのどこがハッピーエンドだろう?しかし、同時に、ひどくノスタルジーに浸ったのも確かです。私の学生時代にもああいうときがあった。辛いときもあったし楽しいときもあった。でも今も生きている。だから、この作品の印象がマイナスなものかというと、案外そうでもありません。暗い話であり、救いようがない話ですが、記憶の中に眠っている何かを引き出された。それはあまり思い出したいものでもないですが、忘れてはいけないもののような気がします。その何かを思い出せてくれた。それだけでこの作品には意味があります。とても抽象的で、他人からは理解に苦しむことかと思いますが、私はそう感じました。

 少しわかりにくいかもしれないですが、以上です。あまり長い感想を書くような話ではないかと思います。視聴者が感じたものが全てでしょう。

 家族関係の破綻で全てを喪ってしまった少年。その暴走に巻き込まれた少年少女たち。「空飛びたい」と言い残して鉄塔から飛び降りた少女。最後に元親友をナイフで刺した主人公。それらの光景はどれもがグロテスクで、しかしどこか儚くて美しい。全てを肯定することはできず、全てを否定することもできない。BGMの演出の妙もあったでしょうが、まさしく10代を生きる少年たちの世界を描いた作品でした。

空の境界

 空の境界とは、2007年10月から2009年8月8日までの期間、都内を中心とした一部の映画館で上映された連作アニメーション映画です。全七章。今作は同名小説(著者は奈須きのこ)が先に発売されており、原作では小説ならではともいえるクドい文章表現が多かったことから、どのように映像化されるのかファンの中でも話題を呼びました(少なくとも、私の中では)。また、かなり偶然のタイミングだったんですが、最近年明けに最終章を追加したBD-BOXが発売されることが発表され、それとは別に近々漫画化もされるとのことです

 私は原作小説を既読の状態で映画を観ました。今作はかなりの部分で原作を忠実に再現したようで、そのためストーリー面では特別目新しさを感じませんでした(といっても、発売直後に一読してから再読していないこともあり、途中はかなりうろ覚えでしたが……)が、映像ならではの直死の魔眼の表現や、独特な世界観を始めとした魅力的なキャラクター作りなど、内容を知っているにも関わらず、ほとんど中だるみせず一気に楽しませてもらいました。特に、主題歌の使い方はとても上手で、最初にobliviousが流れたときは思わず鳥肌が立ちました。

 なるべく短めに各章の感想を書きます。一部ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

 一章『俯瞰風景』。静かで地味、という印象です。わかっていましたが、前半はあまり動きがない話なので、特に映像栄えしませんでした。中盤までは橙子の説明口調のおかげもあり、かなりだれを感じます。しかし、中盤以降式が行動を開始してから一気に緊迫感が出てきて、比例するように速く時間が過ぎていきました。戦闘シーンは一瞬で終わってしまいますが、壮大な主題歌の演出もあり、鳥肌ものでした。死線の表現は幻想的でかなり好みです。

 これは少し余談になりますが、空の境界は秀逸な伝奇的設定や濃密に作り上げられた世界観と、そこに登場するキャラクターたちが大変魅力的だということが挙げられます。私が空の境界でもっとも惹きつけられた部分は、どちらかといえばキャラクター、特に主人公である式その人の魅力でした。ですので、今回映画を観るにあたっては、式をどのように表現するのかかなり気になっていましたが、一章を観た感想としては、原作を読んでいたときにイメージしていたものよりもかわいい女の子っぽい感じだった、といったところです。やはり声がついたことが大きいかと思います(演技が下手、合ってないという意味ではないです)。最初は少し戸惑いがありましたが、すぐ慣れました。それ以外の部分としては、式の叙述トリックが味わえないのは少しもったいないと感じました。さすがにこの映像を見て式を男だと思う人はあまりいないでしょうし、今となっては一人称がオレの女性キャラクターにもそこまで違和感がないと思います。

 二章『殺人考察(前)』。主人公の式が二重人格だった頃の話で、男性人格の識(式は女性人格)とヒロインの幹也(男)がいちゃつく話です(違います)。ウィンドウショッピングをしているときにくるくる回る識がとてもかわいいです。なお、設定上、ここでの両義式は一応男です。でもかわいいです。

 三章『痛覚残留』。異能力バトルの真骨頂。エスパーVSジョーカー。念力で全てを捻じ曲げる藤乃と、視えるものなら何でも殺せる式との戦いです。式は念力すら殺してしまうので、特に反則に近い能力を持ってますが、藤乃は藤乃で最後に千里眼にも目覚めてしまうので、どっちもどっちですね。ちなみに、式がなんでも殺せるのは直視の魔眼というもののおかげで、この設定についてはここで初めて触れられていますが、原作を読んでいない人はここの話だけでついていけるのかちょっと不安です。あとは、藤乃はイメージ通りエロかったです。

 四章『伽藍の洞』。Interlude。式が入院していたときの話。三章とはうってかわって、全体的に落ち着いた展開です。いちおう戦闘シーンもありますが、そこまで盛り上がらなかった。話の展開上、どこかしらに必要な場面ですが、地味めの話だと思います。

 五章『矛盾螺旋』。式VS黒幕。意欲作です。空の境界という作品は、全体的に内容を掴みづらいという性質がありますが、そんな中でも五章は特に把握しづらい内容だと思います。原作でもそうであったと記憶してますが、断片的なシーンがかなり多く、時間軸と視点が複雑に入り乱れているところが特徴的で、話の筋がどうなっているのかわかりにくい。小説を未読で、映画が初見の人には特にわかりにくい話ではないかと思います。私はうろ覚えながらも展開を知っていて、結末もわかっていたので流れのままに視聴できましたが、まっさらな状態でこの話を見ると、出し惜しみをされている感じがしていらいらするかもしれません。

 私としては、全編に渡って式の魅力が惜しみなく描写されていたためとても満足でした。戦闘シーンでポン刀を振り回しながらくるくる回る式はかっこいいし、会話中に布団に包まる式の姿はあざといくらいにかわいい。ギャップ萌え。あと、この章でのみ登場するキャラの『この螺旋が矛盾していたらよかったのに』という台詞は名言だと思います。

 六章『忘却録音』。幹也の妹、鮮花と式がメインの話。鮮花の学校で起きている『妖精に記憶を奪われる』という事件の犯人捜しが主なストーリーです。作品全体の構成からすると、そこまで必要性を感じない話ではありますが、鮮花がかわいいのでOKです。多少、あざといくらい女の子してます。最後のバッチリ!で撃沈しました。空の境界は目を閉じている表情が概ねかわいいですね。

 ストーリーは原作から結構改変されているようで、そこが批判の的になっているみたいですが、残念なことに大筋以外あまり印象になく、詳しく覚えていないです……。

 七章『殺人考察(後)』。黒幕を倒したあとの話。あいまいな境界線が引かれたまま、はっきりしなかった式と幹也の関係に終止符が打たれます。全章の中でも一番長く、また一番好きな話です。この物語はたくさんの装飾(=設定)がありますが、この章を観て、結局今作は式と幹也の物語なのだなと再認識しました。最後に式と幹也が手を握りながら歩いているシーンはとても印象的で、感傷的。

 以上です。原作重視で、派手さな演出やわかりやすさよりも雰囲気作りを優先されており、どちらかといえば原作既読者向けの作品ではありますが、『一見さんお断り』というほどにわかりにくい内容ではないと思いますので、じっくり映像を楽しみたい人にお勧めしたい作品です。全七章503分(Wikiを参照しました)、決して短い時間ではありませんでしたが、充実した時間でした。
プロフィール

SAIN455

Author:SAIN455

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。